2026.5.10
河本結、公式競技初Vでツアー通算5勝目
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
JLPGAツアー2026シーズン第9戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億5,000万円、優勝賞金3,000万円)大会最終日が5月10日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 西コース(6,718ヤード/パー72)で行われた。首位と1打差の2位タイでスタートした河本結が70で回り、通算1オーバーでフィニッシュ。今季初勝利、JLPGAツアー通算5勝目を飾った。公式競技は初制覇。2打差の通算3オーバー、2位にはこの日のベストスコア67をマークした鈴木愛が入った。通算4オーバーの3位に、荒木優奈。
「あすは勝っても負けても、とにかくアンダーパーで回りたいという思いだけです」と、前日のラウンド後に力強く語っていた河本結。最終日は、10番を終えた時点でスコアを2つ伸ばし、単独首位に立っていた。すんなりとアンダーパーの目標を達成するかと思いきや、13、14番でまさかの連続ボギーを叩く。しかも、猛追してきた鈴木愛、1組前の荒木優奈に通算3オーバーで並ばれる状況に。否が応でも残りホールでバーディーを奪わなければいけない状況を迎えた。
15、16番をパーセーブし、迎えた17番パー5。「フォローだったので、このホールが勝負だなと思っていました」。ティーショットが左のラフにつかまり、ピンまでは約230ヤード残る。ユーティリティーで打てば、グリーンの近くまでボールを運べる自信はあった。「昔の自分だったら、そのままガンガン攻めたと思います」。しかし、河本が選んだのは、3打目勝負だった。
「もしも3打目をラフから打つことになったら、ピンに寄せるのが難しいと思い、フェアウェイに刻むことを選択しました」。結果、ボールはピンまで残り86ヤードのフェアウェイへ。そこから58度のウェッジで、ピン上30センチにピタリとつけた。それを沈めて、再び単独首位に踊り出ただけに、まさに勝負を分けた1打となった。
「サードショットを打った後、18年にツアーデビューしてから9年間やってきた経験が身になっているんだなと実感できました」。ツアー通算4勝を挙げ、昨年はメルセデス・ランキング3位となり、トッププロとしての地位を築いた河本だが、その間いろいろな苦労もしてきた。米女子ツアーに挑戦したものの、結果を残すことができず、傷心のまま帰国。ステップ・アップ・ツアーを主戦場とした時期もあったが、そこから這い上がってきた。“大人のマネジメント”を自分の意志で選択でき、なおかつ結果につなげたことに大きな成長を感じられたことが何よりもうれしかった。
最終18番でも第2打をピン奥1メートルにつけ、バーディーを奪った河本。目標の最終日アンダーパーを達成しての優勝を遂げたが、通算1オーバーという数字には納得はしていない。「トータルでイーブンパーにしたいと思っていました」と、悔しい表情を見せたのはプロとしてのプライドだろう。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
自身初の公式競技制覇となったが、今季の目標はあくまでも年間女王だという。そのための準備も怠っていない。「トップ選手なら誰もがトレーニングをしているし、練習もしているし、食事の管理もしています。さらに準備をするには何かと考えたとき、日常生活かなと」。普段の生活では歩くときに軸を意識するなど、ゴルフ以外の面でゴルフに役立つことを常に考え、実行している。今大会はコースセッティングが厳しく、強風の影響もあり、どの選手もスコアメイクに苦労したが、最後の最後で河本が先頭に立てたのは、自分がここまでやっているという自信が大きかったのはいうまでもない。今回の優勝で、メルセデス・ランキングも5位に浮上。トップを目指し、さらに突き進んでいくだけだ。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
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