トンプソンの流儀は、ビッグドライブ　ビッグプレゼント

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ　茨城ゴルフ俱楽部東コース（茨城県）2日目

　日米の飛ばし屋バトル。この日もレキシー・トンプソンが、相乗効果をアピールした。「渡邉さんはとても強い選手。さすが、日本のベストプレーヤーです。だから、私もいいプレーをしなければなりません。まだ、時差ボケが残って体調がいまひとつですけど、そんなことはいっていられない」。圧巻は9番だった。残り231ヤードの第2打を3Wで、カラーまで運び、8メートルのチップインイーグルを奪う。その瞬間、まるでアイドルのコンサートを思わせるような大歓声が、ギャラリーから上がった。「日本のファンが私を応援してくださる。信じられません。それから、たくさんのプレゼントまでいただきました。こんな経験は今までになかったと思う」と話した。

　一方で、この日はくまモンの缶バッジをサンバイザー側面につけている。「熊本地震のことは、もちろん知っています。私も力になれれば、と感じて…」。21歳とは思えないほどの、さりげない心配りには脱帽だ。そして、インタビュー最後の言葉が、また驚かされた。「これから、ファンの皆さんのためにサインをします。たくさんいらっしゃるようですから、時間がかかるでしょうね。それが終わってトレーニングをして、リラックスします」。世界ランクは3位でも、今大会のギャラリーサービスでは文句なしの世界一だ。