気持ちを切り替えて前向きに

　　＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　ほけんの窓口レディース　福岡カンツリー倶楽部 和白コース（福岡県）

　勝ちたい試合だとシーズン当初から宣言していただけに、先週のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでの惜敗のショックから立ち直り切れていない様子の渡邉彩香。

　「勝ちたい試合だったので引きずってはいますね。でも試合はこうやって毎週あるわけですし、次の試合に向けてきっちり気持ちを切り替えていきたいと思います」。

　前半戦のモチベーションの中心に置いていた試合だけにショックが大きかったことは間違いない。しかし、優勝したいと公言し続けてきた中での2位という数字には、昨年よりも成長していることを実感できているとも話している。

　試合後にはオフに指導してもらった丸山茂樹プロから電話がかかってきた。丸山プロのほうから電話がかかってくることは少ないというが、それだけ弟子のプレーが気になっていたのだろう。電話の時は半分泣きそうでちゃんと喋れていなかったそうだが「世界3位とあれだけの戦いができたことを前向きに捉えないと」と言われた言葉は心に刻まれた。

　また勝つことはできなかったがワールドランキングでは9ランクアップして46位となった。日本人4番手の順位には変わりはないが、大きく差を縮められたことは、今週以降のモチベーションにもつながる。日々成長し続ける渡邉のプレーに注目したい。