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2016.6.24

ペヒギョン、64の裏に隠されたスコアアップ術

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)大会2日目が6月24日、千葉県袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブ(6,541ヤード/パー72)で行われた。この日、8バーディーを奪い、64のトーナメントコースレコードタイをマークし、通算12アンダーでペヒギョンが単独首位に浮上。2打差の通算10アンダー、2位にイボミ、3位は通算8アンダーの堀琴音がつけている。(天候:曇り 気温:25.5℃ 風速:2.0m/s)

 千葉の悪夢は千葉で晴らす。日本ツアー参戦2年目のペヒギョンがトーナメントコースレコードタイの64をマーク。それまで首位に立っていたイボミを一気に抜き去った。「完ぺきなラウンドでした。狙った所にすべて行ったから、パッティングも簡単。2メートル以内のバーディーチャンスはすべてものにした」と好調の要因を分析した。中でも、上がり3ホールの3連続バーディーは圧巻。最後の9番では、10メートルのロングパットまで楽々と沈めている。

 神懸かりのような1日。でも、浮ついたところは全くない。前週の『ニチレイレディス』では、最終日を2位で迎えたが、77と崩れ15位タイに終わっているからだ。「(優勝した申)ジエさんのプレーに圧倒されました。それから、ボギーをひとつ打ったら、急に調子がおかしくなって…。15年のニチレイレディス最終日、あの時の悪夢が次々と頭を過った」という。

 悪夢とは79の大叩き。トラウマとなってしまった。しかし、プロは苦手をつくってはいけない。幸い、2週連続の千葉県開催だ。韓国ツアー時代から、すでに3年間、優勝から遠ざかっている。「どんな形でもいいから勝ちたい」と話している一方で、「3日目は、ボミさんと同組。たくさん勉強したい」と意欲的だ。韓国では同組経験があるが、日本ツアーでは初めて。ただし、「ボミさんと今週、練習ラウンドでご一緒しました。本当にラッキー。調子がいいのは、そのおかげかもしれません」と明かす。

 プライベートでは、キムハヌルと行動を共にする。「1年間で、300日は一緒。私がみて、ハヌルさんのアイアンショットは、韓国でナンバーワンだと思う。ただ、そのワンショットを生みだすのは、粘り強い練習があればこそ。見習うことばかりです」。ちなみに、ハヌルを見込んで、ペのお母さんがこんなお願いをした。「お化粧の仕方を教えてほしい」と。ところが、本人はその気にならない。「面倒です。最初は、一生懸命、ハヌルさんが教えてくれたけど、私がその気にならないから、もう何もいわなくなった」とうつむいてしまった。

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