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2016.8.13

吉田と抜群の相性 今季初Vはツアー初Vの軽井沢で

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第22戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会2日目が8月13日、長野県北佐久郡軽井沢町・軽井沢72ゴルフ北コース(6,614ヤード/パー72)で行われた。絶好のコンディションに恵まれ、優勝争いは大混戦。通算8アンダーの首位タイに、吉田弓美子、上原彩子、佐伯三貴、全美貞、李知姫の5人が並んだ。1打差の6位タイは堀琴音など5人がつけている。(天候:曇り 気温:24.2℃ 風速:3.4m/s)

 パー5の16番。吉田弓美子、残り211ヤードの第2打は、あわやアルバトロス-というスーパーショットだった。ところが、「実は当たりが薄く、バンカー前の傾斜が、とてもいいキック。うまくピンに寄ってくれたけど、打った瞬間のヤベェ、という声がおそらくテレビの集音マイクに拾われてしまったかも…」。そんな舞台裏があったという。残念なことにゴルフ人生で1度できれば、の快挙は逃したものの、きっちりと2メートルのパッティングを沈めて今季2つ目のイーグルを奪取。一気に首位へ浮上した。

 今大会は2012年、ツアー初Vを飾った思い出のコース。「実は、バーディーをたくさん獲って、スコアをどんどん伸ばすという試合は、自分自身、あまり好みとはいえません。でも、ここだけは別。すべてがいいイメージでプレーできる」と話した。相性がいいとはこのことだろう。もちろん、それは調子がいい証明だ。「ショットの状態がずっといいです。自分でいうのもおかしいけど、締まったゴルフというのか、あとは優勝するだけという感じ。でも、勝負は何が起こるかわからない。細心の注意を払いながら、最終日の後半でしっかりとスコアを伸ばしたいです。ここしばらく、私が分析する最終日の傾向として、前半にスコアを伸ばしても後半、いまひとつ勢いがなくなるから」。

 いかにも、安定感抜群の吉田らしい分析力だ。流れが来たら、乗り遅れるな。改めて、勝負の哲学をリオデジャネイロ五輪で再認識したそうだ。特に、卓球男子シングルスで、日本初の銅メダルを獲得した水谷隼の準決勝、3位決定戦をテレビ観戦し、「もし、あの時のラリーを制していれば、とかいろいろ考えさせられました。卓球に限らず、ゴルフも同じ。夜更かししたけど、勉強になりました。3位決定戦で勝った時、水谷さんが仰向けで倒れたシーンも印象的。もし、私が優勝したらやってみたいと思うポーズだけど、グリーンを傷つけてしまうから、できないけど」と笑っていた。

 ちなみに、4年後の東京五輪は、どう考えているのだろうか。「オリンピックは見るものです。観戦して、やんやと騒ぐものかなぁ」と他人事のような素振りだったが、最終日は、ギャラリーを大興奮させるスーパープレーを乞う!ご期待。

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