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2016.9.11

4度目の北海道でついに- 鈴木愛が2度目の日本一

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアー公式戦、49回目を迎えた『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)が9月11日、北海道登別市・登別カントリー倶楽部(6,750ヤード/パー72)で大会最終日が行われ、10位タイから出た鈴木愛が通算1オーバーで大逆転V。大会2勝目、ツアー通算3勝目をあげた。1打差の通算2オーバー、2位タイに大山志保、下川めぐみ。(天候:曇り 気温:19.8℃ 風速:2.2m/s)

 鈴木愛が2014年大会以来、2度目のプロ日本一に輝いた。18番、右横4.5メートルのバーディーパット。「きっちりとスコアボードで現状を把握した。ここは入れなければならない。何のために練習してきた-と自分へ言い聞かせてからアドレスへ入った。良かったです。こんな勝ち方ができて」とVサインをつくってみせた。

 3試合続いた北海道決戦。前2週は首位で、最終日最終組で優勝を視界に入れながら、あっけなく崩れ去る。もうひとつ、加えれば、同じ北海道で開催された『meiji カップ』も同様だった。計3回、同様の失敗を繰り返し、さすがに前週の『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』のホールアウト後には、うっすらと涙を浮かべ、「私は、誰よりも練習をこなしている。でも、どうして、勝てないのでしょうか」と無念の胸中を吐露した。

 こんな悲しそうな表情を見せたことはない。ただ、弱音を言葉にして、すっきりしたのか、パターを手にして、練習グリーンへ向かった。すぐそばでは、表彰式が行われている。「悪いことは溜めこまない。体に悪い。その日の内にできることは、その日に解消が私のやり方」。約1時間、練習を行い、すっきりした表情で登別へ向かった。

 昨シーズン、鈴木がテーマとしたことは、「最後にクラブハウスを出る選手になる」だ。日没まで練習が当然のことになった。かといって、以前から練習熱心だったわけではない。アマチュア、プロになった直後は、練習をしないことで有名。見かねたメーカー関係者などから、「怒られました。せっかくの才能が台無しだ、とまで…。練習が好きではなかったけど、繰り返している内にルーティンができあがった」と苦笑している。

 練習はうそをつかない。が、果たしてそうだろうか。各界のスーパースターは、名言を残す。アンドレ・アガシ『練習をしないやつは、勝つ資格がない』 ペレ『すべては練習の中にある』 長嶋茂雄『努力をしていますと、練習を売り物にする選手は、一流とはいえない』 

 2度の日本一の称号を手にしたといっても、まだまだ道半ば。さらなる、練習の日々が待ち受ける。

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