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2016.9.23

自身初の首位発進 香妻琴乃に正のスパイラルが

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第28戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が9月23日、宮城県宮城郡利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,551ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目、7バーディー、ノーボギーの65をマークした香妻琴乃が7アンダーで首位に立った。2位は5アンダーの李知姫。4アンダーの3位タイに下川めぐみ、申ジエ、木戸愛がつけている。(天候:曇り 気温:22.4℃ 風速:1.1m/s)

 やれば、できる。そして、できた。前半戦、不振続きだった香妻琴乃が圧巻のプレーで首位に立った。「最初は、ショットがぶれていたけど、うまく修正できた。それ以上に良かったのは、バーディーパットを落ち着いて、思ったところへストロークできたことです」という。なるほど、ことごとくバーディーチャンスをものにした。きっかけは、コーチの中島弘二から一喝されたことだ。「6月の末、気持ちが足りない。死んでも曲げるな。そのぐらいの気持ちでプレーしろ、と…。普段、コーチは私の気持ちを考えながら、いろいろなアドバイスをしてくださいます。でも、あの時だけは違いました。あまり怒ったことがない人ですからね。よほど、自信がなさそうに映ったのだと感じました」。

 ゴルフはメンタルのスポーツといわれるゆえんだ。香妻自身、不振の要因をこう分析している。「自信がないままの状況で、試合を重ねていました。当たり前だけど、それではうまくいくはずもない。練習をしっかりして、その時つかんだものを試合で試す。そう考えを改めたら、楽しみながらプレーできるようになった。気持ちが先にいかないと何事もうまくはいきません」。

 ちなみに、昨シーズンも、調子が上がったのは夏場以降だったが、「スロースターターとは思いたくありません。だけど、成績をみると、そういう感じになっている。やっぱり、シーズンの前半で考えすぎていたこともあるけど、何でしょうね。うーん」と首をひねっている。

 良いことがあれば、周囲にも正のスパイラルが。この日、ホールアウトすると、思わぬニュースを知らされた。弟・陣一朗がチャレンジツアー、elite grips challengeで優勝。「きょう優勝? 何の試合なの? 普段から、連絡をとりあっているわけではないし、驚きました。どんな試合でも優勝することは、緊張感の中でいいプレーができた証明です。弟も頑張っている、とうれしくなった」と表情がゆるんだ。

 香妻が1日目、首位発進を決めたのは初めて。賞金ランキング56位とシード権を確定させているわけでもない。「きょうは、1打、1打に集中していたせいか、上がってみたらこのスコア。残り2日間もベストを出せるよう集中してプレーします」。1度できたことは、2度も3度もできる。自信とはそういうもの。残るは、結果をきっちり出すことだ。

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