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2016.9.25

李知姫がメモリアルV 生涯獲得賞金10億円を達成 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第28戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会最終日が9月25日、宮城県宮城郡利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,551ヤード/パー72)で行われた。李知姫、申ジエが通算12アンダーで並び、勝負はプレーオフへ。3ホール目でバーディーを奪った李が今季2勝目、通算21勝目をあげるとともに、生涯獲得賞金が外国人選手として初めて10億円突破のメモリアルVになった。3位は通算11アンダーの笠りつ子。(天候:曇り 気温:23.5℃ 風速:1.6m/s)

 アスリートは記録が命! 発奮材料は意外なところにあった。「1日目が終わった時、優勝すれば、10億円を超えることを聞きました。それも外国人選手では初めてということだし、私がどうしても最初になりたい。勝負をあきらめずモチベーションを保てたのは、そのおかげです。ありがとうございます」と、李知姫は、しみじみと語っている。

 ただ、偉業には困難がつきものだ。「途中では、どうなるか、と思ったことも確かです」。14番でバーディーを奪い、混戦から抜け出したかと思えた、パー3の15番でも守りに入ることはなかった。「ピンの右を向いてアドレスして、攻めようという作戦。だけど、引っかかり気味でボールが左へ行った。池に入るとは…。でも、攻めていったから仕方がない。気持ちを切り替えたのが良かったのでしょうね」。

 続く、16番でもティーショットを右へ曲げて、ピンチが訪れたがパーをセーブした。そんな終盤の苦しみが、18番で3メートルのバーディーパットを決めた源になる。「先に(申)ジエさんがバーディーパットを入れてきたから、私も強気に攻めた」という。流れを引き戻して、プレーオフへ。敗れた申ジエが解説した。

 「知姫さんは、きょう23パット。本当にすごかった。対照的に、私はパッティングがさっぱり。間近でプレーを見ながら、勉強になることばかりでした」。

 もっとも、李にしてみれば、プレーオフ3ホール目で優勝が決まった際、「なぜ今回、パッティングが良くなったのか、私が知りたいぐらい。スタート前の練習から、とにかくパッティングの感触が抜群でしたね」と振り返っている。

 前週はオープンウイーク。韓国へ一時帰国した。日本とは違い、お盆にあたるという。「祖母の法事などがあって、親族が集まった。お盆の時期にいつも私がいないから、母や親族がとても喜んでくれて…。調子が良かったのは、そのおかげかもしれませんね」とうれしそうに語っていた。

 ショットメーカーで安定感抜群の李。ただ、今季はヤマハレディースオープン葛城で優勝を飾っているが、6月のアース・モンダモンカップまで、トップ10フィニッシュが1度もなしというスランプに悩まされた。

 「ショットの軌道と、自分の感覚が全く合わない。こんなことって初めて。しかし、焦りはしなかった。日本女子オープンあたりまでに良くなればいい。じっくりと構えたことできょうの優勝があったと思います」と前置きして、「17年、日本ツアーでプレーして、10億円プレーヤーになることができました。それも、日本ツアーの環境が素晴らしいからだと思います。私をいい選手に育ててくださった、トーナメントの関係者の皆さま、そしてコース。LPGAに感謝したい」。

 この謙虚な姿勢が、さらなる進化を続ける原動力だ。

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