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2016.11.17

1st day プラスワン~馬場ゆかり~

<Photo:Masterpress/Getty Images>

大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)1日目

 決断は、しがみつくではなく、我が道を堂々と行く-だった。馬場ゆかりが来季の出場権をつかむための、サードQTを受験しないことを明言。受験資格がありながら、あえて2017年は、推薦など最大で9試合出場という選択をした。

 「今年1年、ずっと考えてきたことです。今まで、ツアープロとして戦ってきたのは、何だったか? 一番、思ったことがやはり優勝争いでした。スリリングで、それこそお金を払っても、味わえないような緊張感がある。勝つためには、体力と気力の両方が備わっていなければなりません。去年、シード落ちして、今年はQTで出場資格を得た。でも、連戦が続くと両手首痛が出たりして、満足なプレーができない。それなら、少ない試合でもそこに照準を合わせた方が自分らしい。予選通過のゴルフではなく、優勝を目指すゴルフができるのではないかと考えました」と話す。一方で、こんな本音も。「私にもプライドがある。仮に、去年のようにファイナルQTの出場権があれば、出たと思う。だけど、サードからとなると、事情が違う。だから、やめました」。サバサバした表情で明かしている。

 過去、2011年の日本女子オープンゴルフ選手権競技など、ツアー3勝の実力者だ。まだ、33歳という年齢を考えても、このあたりでもう一度、自分をみつめることは将来を考えてもプラスに作用する。もちろん、それには自身のスポンサーなど、周囲の協力があればこそ。今年から、ウェアの右袖には、SMBC日興証券のワッペンが目立つ。今年から所属契約を結んだ「妹が所属するゴルフ場に社長さんがいらして、その縁で所属のお話をいただきました。他にも私には、2つの企業がスポンサードしてくださっています。こちらも、縁でした。プロアマでお知り合いになり、現在に至る、という関係です」。

 驚くのは、その営業力だろう。サポートしたいと感じさせるような魅力があふれている証だ。「幼い頃から、地元で父の知り合いなどと接していたから、年上の方とどうすれば、失礼がないかを見てきた。また、実家は自営業。母の電話の対応や、お客さまに頭を下げることを間近にし、父から、女性は愛敬がないとダメだ、と何度も何度もクギをさされた。両親に感謝。今日あるのは両親のおかげです」。

 より、ビジネスライクな世の中になったといわれる昨今だけに、馬場の激白は深く心にしみてくる。「人として、もっと成長しなければならない時です。だから、自分が決めたことには絶対に後悔はしません。もし、ゴルファーでなければ日本を動かしているような大企業のトップの方と、お知り合いになれたかどうか…。もちろん、今回は優勝をめざします」と満面の笑みで締めくくった。親切な取材対応、ありがとうございます。なるほど、女性は愛敬である。

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