2016.11.25
2nd day プラスワン~吉田 弓美子~
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)2日目
体調不良で、約2カ月ぶりの実戦。「疲れた」といいながらも、表情は明るい。やはり、プロゴルファーはコースがお似合いだ。「2カ月間、ゴルフと離れた生活をしてきた。起きてから、朝食をつくり、掃除をして…。そんな当たり前の毎日です。でも、ツアー期間中にはできない、いろいろな体験を。海外ミステリーを手にしたのも、そのおかげです」。 もっかの愛読書は『その女アレックス』だ。フランス、ピエール・ルメートルの世界的なベストセラー。2014年、日本でもさまざまなミステリー賞を独占した。この本のセールストークは、101ページ以降の展開は誰にも話さないで、だ。ということで、吉田 弓美子からは、「この話は、ここまで!」とクギをさされた。が、一気読みは、間違いなし。
「漫画を含め、他の人が書いたものを読むことが大好きです。現実では起こりえないことが、1冊の本に凝縮されている。想像力がふくらむ」と話した。そして、「プロゴルファーだって同じ。コース内で、物語をつくりながらラウンドする。私はこの2日間、1日目はテレサ(ルー)さん、2日目が木戸(愛)さんのストーリーを間近に見ながら、ご一緒させていただきました。おもしろかったです。どう感じるかは、それこそ見る人によりますからね」という。
勝負の世界には、シナリオがない。そこが素晴らしい。3日目、どんな物語をギャラリーへプレゼントしてくれるのか。日本一に輝いた日本ハム・栗山監督は、漫画みたいな野球を演出したが、吉田には、ぜひ、自身の趣味であるアニメのようなミラクルプレーをリクエストしたいが、さて…。
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