2位浮上の西山　V2の傾向と対策は万全

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

KKT杯バンテリンレディスオープン　熊本空港カントリークラブ（熊本県）2日目

　難コース攻略。西山ゆかりが大会2日目、ただ1人、ノーボギーのラウンドで2位へ浮上した。「パッティングが良かった。入ってほしいと思ったものが、すべて決まった」。ある意味、神ってる1日だったという。ミスを帳消しにしたのがパッティングとアプローチ。「13番がキーだったと思う」という。パー3のこのホール。ティーショットをバンカーへ入れ、5メートルのパーパットをねじ込んだ。これが残り4ホールで3バーディーの原動力になった。

　「私たちが、頑張ってくださいといわなければならない立場。でも、熊本のギャラリーの皆さんから、頑張って、と激励していただける。心から、ありがたいと感じました。それから、昨年亡くなった、祖母の存在を思い出しながらのプレー。きょうが命日ですからね」。上田が見えないパワーを実感したように、西山もプラスアルファの存在を認めた。

　そうはいっても、テクニックの向上も、また確か。「耐える力。リカバリーがよくできている。だから、こういう難しいコースでも対応できたのでしょう」と話した。こうなると、プロが最も難しいといわれるツアー2勝目を意識せざるをえない。「実力をつければチャンスは来ます。優勝は、意気込み過ぎず。余裕あり過ぎず。鼻から吸って、口から吐き出す大きな呼吸をします。舞い上がらない。浮足立たない」。2勝目の極意はすでにインプットしている。