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2017.4.16

西山ゆかり、土壇場で大逆転 晩成の血が騒ぐ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が16日、熊本県菊池郡菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,452ヤード、パー72)で行われ、通算4アンダーで西山ゆかりが逆転優勝を飾った。勝負は18番で、よもやのボギーを叩いた上田桃子のプレーオフへ。1ホール目、パーをセーブした西山が通算2勝目をあげた。(天候:晴れ 気温:26.6℃ 風速:2.5m/s)

 勝負は時の運。その言葉をこれほど痛感した日はなかった。大逆転Vの西山は、「夢みたい。そのひとことです。あれだけ優勝をしたい、と思っていても、まさかこんな感じで…」。プレーオフ1ホール目で、ウイニングパットを決めた際の偽らざる心境だった。

 この日は3パットが4回。17番まで首位を上田が快走していた。「2打差があったし、最終ホールではひとつでも上の順位を目指そう。それだけです。上田さんが優勝の展開でしたから」。事実、ピン奥5メートルのバーディーパットを決めた際も、プレッシャーはほとんどなかった。ところが、1メートルのパーパットを上田が外す。4アンダーで並んだ瞬間、西山は、「無になった」。

 スイッチが入る。ただ、プレーオフの第1打まで流れは上田に。ところが、アドバンテージを握ったはずの第2打を、池へ入れるミスショットだった。一気に形勢逆転。西山が願ってやまなかった通算2勝目は、意外な展開で転がり込んできた。

 「4つのボギーは、すべて3パットだったけど、ストロークなどはとてもいい。決して、パッティングの調子が悪かったわけではなかった。途中で気が付いたのは、ラインの読み方のミス。だから、あまり気にせず、次のホール、頑張ろうでした」と話している。

 2年前の今大会は予選落ちだった。が、1日目のイーグル賞で、表彰式へ出席するため、最終日もコースで各選手のプレーを観戦。「おかげで、(プロテスト合格の)菊地絵理香さんの初優勝をみることができました。本当に良かったです」とのコメントは、いかにも人の良い西山らしい感想だ。また、昨年は熊本地震、前震後の15日は祖母、佐百合さんが亡くなった。表彰式では、両手を伸ばして、優勝カップを天へ高々と掲げたのは、何よりの供養となっただろう。

 「ギャラリーの皆さんは、地元の桃子さんの応援団と思っていました。完全アウエーを覚悟していたのに、私の応援をしてくださる方もいらした。声援が心に響き、うれしかったです」

 若年化がより進行する女子ゴルフ界。6月には35歳になる西山は、すでにベテランと呼ばれる年齢だが、「私がゴルフを始めたのは18歳から。だから、ゴルフ年齢は、若い選手と同じです。体も元気。ちょっと痛いところがあっても、次の日は何ともない。自然治癒力がバッチリ。体調管理と心のケアを忘れずに、ずっと試合に出ます」と頼もしい。大器晩成。次のターゲットはツアー3勝目である。

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