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2017.4.28

首位発進の全美貞 10年間の挑戦

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第9戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が28日、静岡県三島市・グランフィールズカントリークラブ(6,501ヤード、パー72)で開幕した。大会1日目は好天に恵まれ、好スコアが続出。6バーディー、ノーボギーの66をマークした、全美貞が6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー、2位タイは木戸愛、サイペイイン。(天候:晴れ 気温:18.7℃ 風速:5.1m/s)

 難コースも何のその。ロケットスタートを決めた全美貞だが、なぜか表情は複雑だった。「とてもショットが良く、たくさんのチャンスがあった。でも、5メートル以内のバーディーパットが、なかなか決まらない。残念でした」と振り返っている。今季は1勝をあげ、賞金ランキングが2位と好調だ。10年前から取り組んでいるスイング改造が、ようやく成果をあげてきた。「クラブヘッドを滑らかに走らせ、男子プロのようなスイングをしたい」。その目的だけのために、苦労に苦労を重ねている。

 それが、「感覚をつかめたような気がします。おかげで飛距離も20ヤードは伸びた。でも、10年間、ひとつのことだけをやり続けるのは本当に大変。練習を重ねて理想のスイングをつくりたい。飛距離だって、もっともっと伸びる。正直なことをいえば、私にとって優勝や、その他のタイトル以上に大事なことです」と強い信念を言葉にした。また、コースのロケーションも、全へ力を与えた要因だ。

 「富士山にパワーを与えてもらった感じがする。雪が残る山頂付近をプレーの合間にながめると、不思議に気分が爽快になります。静岡のトーナメントにくるたびに、富士山が好きになる。いつか、登ってみたい。必ず…。なかなか、そのスケジュールがつくれないけど、近いうちに実現させます」とも話した。威風堂々。抜群の存在感である。

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