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2017.5.6

3rd day プラスワン~アンシネ~

<Photo:Atsushi Tomura&Matt Roberts/Getty Images>

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)3日目

  早起きは三文の徳。練習場にはギャラリーが大入り満員だった。熱心といえば、それまでだが、早朝6時30分でこのようなシーンは、まずお目にかかれない。双眼鏡を持参した人が多く、その先には、アンシネがいた。今回が日本デビュー戦。その存在は予想外の社会現象にもなっている。韓国のセクシークイーンは来日即、スター選手の仲間入りを果たした。

 「韓国で、私の9年間は何だったのだろうと思う」。アンはそう漏らしている。というのは、母国でもコースを離れれば、なかなか本人と、気づかれることがない。それが、日本では…。昨晩も夕食をとりに出かけた店で、何人にも声をかけられた。「年配の方から、若い人までです。びっくりした。だから、9年間は何だったのだろう、と感じたわけ」と、予期していなかったフィーバーに戸惑ったのだろう。とはいえ、「とてもうれしい。ありがとうを1000回ぐらい言いたい気持ちです」。もっとも、これにはちゃんとした落ちがある。ゴルフウエアのままでは致し方ない。 

 大会3日目。ホールアウト後のアンは、「きのうのインタビューで、皆さんに誓ったように、堂々のプレー。自信をもって勝負へ臨むことができた」と誇らしそうに振り返る。ギャラリーの大声援が力になったのは、間違いなし。エールをおくられても、日本語は不明だ。あちらこちらで『格好いい』と激励されても、意味がわからなかった。

 「まさか、ほめてもらっているなんて思わなかったです。わかっていたら、もっと力がわいていた」。アンは、ほめて伸びるタイプである。そんなもてなしを受けたのは、ファンへ神対応を続けるニュースが伝わった、賜物だろう。大会1日目は500人、前日は200人へサインをプレゼント。「きのう、ホールアウト後は、時間が遅かったし、すぐに練習をするつもりでいた。でも、皆さんが待っているから、予定変更。今の私にはサインをすることが、練習よりも大切に思えたからです」。皆さまのおかげ-世界共通だった。

 英国で発刊されている世界的な男性誌『MAXIM』(韓国版)では、プロゴルファーとして初めて表紙を飾るなど、既存のイメージを打ち破っている。日本では、どんな新現象を巻き起こすのだろう。可能性は、無限大。

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