2025.5.11
申ジエ、ツアー通算29勝で永久シードへ王手

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
JLPGAツアー2025シーズン第8戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)大会最終日が5月11日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6,675ヤード/パー72)で行われ、申ジエと藤田さいきが通算7アンダーで並びプレーオフへ。1ホール目、申がバーディーを奪い、今季初勝利。ツアー通算29勝目を飾った。3位には通算6アンダーの葭葉ルミが入った。
今季最高となる9,752人の大ギャラリーが見守る中、ともに公式競技での優勝経験がある申ジエと藤田さいきが通算7アンダーで並び、プレーオフに突入する。舞台は18番・パー5。最終日はティーイングエリアを前に出し、2オンも可能なセッティングにしていた。たとえ届かなくても、グリーンの近くまではもっていける状況だ。ところが、2人ともティーショットがフェアウェイをとらえたにもかかわらず、3オン狙いのマネジメントを選択する。
となれば、大事になるのは第3打をどこから打つか。申は第2打に4番ユーティリティーを選択し、ピンまで残り75ヤードのフェアウェイに刻む。そこから54度のウェッジで放った第3打はピン左手前50センチにナイスオン。対する藤田の第2打は左ラフへ。第3打はグリーンに落ちたものの、奥のラフまで転がってしまう。結局、バーディーを奪った申に対し、藤田はコンシード。申がプレーオフを制し、2年ぶりの優勝を飾った。
「今日のピン位置は難しく、ウェッジでなければピンと同じ段には止まらないと考えました。確かに第3打はいいショットでしたが、私は第2打がよかったからこその第3打だと思います」。
首位と2打差の通算8アンダーからスタートした申。正規の18ホールではノーバーディー、1ボギーの73とスコアを伸ばすことができなかった。しかし、裏を返せばボギーを1つに抑えたからこそ、プレーオフに残ることができたともいえる。
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
「全体的に、たとえ短いパッティングでも安心して打つことができないピン位置でした。我慢していればチャンスは絶対に来ると思ってプレーしていました」。
そのチャンスがプレーオフ1ホール目にようやくきたわけだが、公式競技ならではの難しいコースセッティングだったにもかかわらず、最後まで集中力を切らさなかったのも勝因の1つだ。
今回の優勝でツアー通算29勝目となり、永久シードを獲得するまで残り1勝となった。「目の前の試合で優勝することを目標にして29回の優勝を重ねてきました。30勝目も同じ気持ちで迎えたいです」と、コツコツと頑張るゴルフスタイルを変えるつもりはない。
29勝の中には公式競技5勝(歴代5位)が含まれ、獲得賞金額はツアーでただ1人、14億円を突破した。前月28日に37歳になったばかりだが、どちらの記録もまだまだ伸ばしそうだ。
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