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2017.5.13

決戦はバック9 鈴木愛は和白が大好き

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

2017年LPGAツアー第11戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)大会2日目が13日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部和白コース(6,308ヤード、パー72)で行われた。この日はサスペンデッドとなった第1Rと、第2Rを同日にプレーする長丁場。通算7アンダーで鈴木愛が今季初Vに王手をかけた。3打差の通算4アンダー、2位に酒井美紀がつけ、3位の通算3アンダーは、ささきしょうこ。 (天候:晴れ 気温:20.5度 風速:4.7m/s)

 条件が厳しくなればなるほど、強さを発揮する。これが鈴木 愛、最大のセールスポイントだろう。「疲れました。きょう1日で30ホールをプレーできるのか、心配で…。両足はテーピングでぐるぐる巻きした」。過去、全米女子オープン日本予選や練習ラウンドで1日、36ホールのプレー経験がある。ただ、きょうは、左ひざ痛と、患部をかばったことで右ひざへも痛みが走るようになった。他にもひじ痛など満身創痍。

 にもかかわらず、集中力が途切れることはなかった。ハイライトは18番のパー5。バンカーからチップインバーディーを決めると、ギャラリーから大歓声があがる。「手探り状態だった、1Rを終えて結構、いい順位につけられた。しっかり2Rへ行こうと、前向きだったと思います。やはり、コースとの相性でしょうか。いいイメージがわいてくる」という。

 今大会の開催コースで行われた、2014年のステップ・アップ・ツアー、ラシンク・ニンジニア/RKBレディースで優勝を飾ったことがきっかけだ。「かなり好きです。イメージがとてもいいから、ボギーを叩く気がしない。それから、私が生まれ育った四国は、アップダウンのコースが当たり前。フラットなところよりも、距離感が合うし、イメージがどんどんわいてきます」と説明する。

 苦手意識が皆無。ということは、思い切りも良くなる。フェアウエイが狭くても、「1Wを思い切って振っていく。たとえ、ボールが曲がっても気にしません」。LPGA史上に残る長丁場もどんと来い-というわけだ。持ち前の精神力で、ひざやひじの痛みなど封印してしまう。2位に3打差をつけるアドバンテージは大きい。

 「きょうは、痛みと疲れをしっかりとる。調子がもっと良くなりそうな要因はありますよ。きょう、バーディーチャンスを2回はずして、原因を自分なりに分析してから、しっかり反省した。最終日は、スタート前から優勝のことは考えないように決めました。勝負は、最後の9ホールです」と気合を込めた。5月9日は、23歳の誕生日。また、14日は母の日だ。「いい1日にしたい」。飛び切りの笑顔をみせた。

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