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2017.5.14

ビッグスマイル連発の鈴木愛 初Vは女王の窓口に

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

2017年LPGAツアー第11戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2,160万円)大会最終日が14日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部和白コース(6,308ヤード、パー72)で行われ、通算7アンダーで鈴木愛が今季初優勝を飾った。2打差の通算5アンダーはイミニョンが入り、LPGA史上2人目の3週連続優勝を狙ったキムハヌルは、通算3アンダーの4位。(天候:晴れ 気温:20.5度 風速:4.7m/s)

 今季初優勝は、賞金女王への窓口になった。終わってみれば、2打差をつける完勝だったが、内容はハラハラドキドキ。「私らしいかも…」とは、勝ったからこそ言えるコメントだった。4番でバーディーを奪って、2位以下の差を広げる。しかし、7、8番で連続ボギー。この時点では、テレサ・ルーが追い上げてきた。

 「今まで、最終日にスコアを伸ばすことができず、負けてしまうことが何度かあった。ちょっとイヤなムードと思ったけど、そんな時にはあえて笑顔でいなければ、もっと悪いことが起こる。きょうは、とにかく笑顔。怒っているより、見ばえがいい。ウフフ…」。

 なるほど、前日に「勝負はバック9」と語っていたように12、14、16番でバーディーを奪う。ところが、17番のティーショットでOB。「16番でスコアボードがあった。ちらっとみて、バーディーも獲れたし、4打差をつければ、大丈夫-と気が緩んだ。また、やらかしてしまったけど、すぐに気持ちを切り替えて何とか勝つことができた」と反省の言葉を口にした。

 勝負の世界には、確かに相性がある。鈴木 愛は、今コースで開催された、2014年のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」でも優勝を飾った。「今週は、きつかった。両ひざやひじなど、体中が痛いところばかり。いつもと違って、練習がほとんどできない。きのう1日で30ホールをプレーするなど、ここまでつらい試合はなかったと思う。でも、ステップ・アップ・ツアーで優勝できた、いい思い出が、私を励ましてくれた。それから、ここはジュニア時代、日本女子オープンの予選会へ出場して、1位で通過したこともある」と本音を語った。

 通常、マネジャ―業務をつとめる、母・美江さんが帯同しているが今回は、妹・花奈が同週にプロテスト2次予選を受験していたため、そちらへ。当初は大会へこない予定だった。が、香川の自宅から急きょ、駆け付けている。「10番のプレーに間に合ったそうだけど、私がみつけたのは14番。何で来ているの、と驚いた」といい、「ホールアウトするまで、母の日だったことを忘れていた」そうだ。毎年、プレゼントは贈っていたが、美江さんにしてみれば、「今まで、最高の贈り物です」。

 この1勝は、実に大きい。賞金ランキングが2位へ躍進して、最大のこだわり、平均パット数が1位になった。「シーズンを通しての目標は、年間5勝です。それから、賞金女王のタイトルも、という気持ちになった。17年はLPGA創立50周年だし、やっぱり日本人選手がナンバーワンにならなければいけない」。加えて、自身の成長を、「成績が安定しているのは、フェードとドローを自由に打ち分けることが、できるようになったから。次週の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンは、ディフェンディングチャンピオンです。最高の形で迎えられる」と、2週連続優勝を視野に入れた。

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