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2017.5.21

上田桃子が3年ぶりの優勝に涙!秘めていた今年の覚悟

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 LPGAツアー第12戦『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の大会最終日が、中京ゴルフ倶楽部石野コース(6,401ヤード、パー72)を舞台に行われた。会場には9,406人ものギャラリーが詰めかけ、3日間通算で24,882人を記録。本大会の最多ギャラリー数を更新することになった。(天候:晴れ 気温:30.2℃ 風速:2.2m/s)

 首位と1打差の9アンダー2位タイからスタートした上田桃子が8バーディー、1ボギーの7アンダー65でラウンド。通算16アンダーとし実に3年ぶりとなるツアー制覇を果たした。優勝会見では涙で言葉を詰まらせる場面があった。

 「昨晩はほとんど眠ることができませんでした。1、2時間くらい。夜中にコーチに連絡をして話を聞いてもらったり、パッティングの素振りをしたりして」。

 それほどのプレッシャーに襲われた要因の一つは、4月の熊本で開催された『KKT杯バンテリンレディスオープン』をプレーオフで敗れたことがある。近そうで遠い優勝に対して、また同じ失敗を繰り返したくないと言い聞かせながらも、また今週もかと思ってしまう部分があった。上田にとって克服しなければならない壁はとてつもなく大きかったわけだが、その裏には上田の驚きの覚悟が秘められていた。

 「今年勝てなかったら辞めようと思っていました」。会見の中で飛び出した言葉の意味が一瞬、分からなかった。

 「ゴルフは今年勝てなかったら辞める覚悟を決めていました。それだけの覚悟をしなければならないと感じていたし、勝ちにこだわれなくなったら、そこで終わりだと思っていました」。

 まさか引退を考えて今年のツアーにのぞんでいたとは想像もしていなかった。昨年末に指導を受けていた荒川博氏が亡くなり、精神面でのダメージはあっただろうが、逆にそこまでの覚悟をさせるきっかけになったのかもしれない。ただ、どうしても勝ちたかった熊本の試合での惜敗を乗り越えて手にしたこの勝利の意味はとてつもなく大きい。上田自身、まだまだ克服しなければならないことはあると言うが「まだやれる」という自信を得られたことは間違いない。壁を一つ乗り越えた上田が今後どのような強さを発揮してくれるのか、ツアーの楽しみがまた一つ増えた。

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