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2017.6.9

2nd day プラスワン~吉田弓美子~

<Photo:Mastespress/Getty Images>

サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)2日目

 アンカー、ヒトデが来て、3日目はビッグウェーブが来る。何のことやらと感じた方も多い。実はこれ、吉田弓美子が今大会着用しているウェアのデザインだ。すべてが海に関連するもので、ゴルフとは無縁のはずだが、そんなことはない。コースの所在地は、神戸市。今年、神戸開港150周年にあたる。吉田流、大会を盛り上げる気配りのひとつだ。「私の契約するメーカーは、月ごとにデザインのテーマがある。マリンと神戸をイメージしたものだけに、どうです。今回はドンピシャリでしょう」と解説した。本社も神戸。また、用具契約するメーカーも同様だ。

 「プロになってから、神戸を拠点にする、2つのスポンサーにずっとお世話になっています。いつか、恩返しをしたい。それには、神戸で開催されるトーナメントで、優勝することが一番でしょう」。プロフェッショナルの矜持を語っている。もちろん、コースとの相性もいい。戦略性が高い、六甲国際ゴルフ倶楽部は、「より、攻略したい、という気持ちにさせてくれる」と話す。

 さらに、「トーナメントを戦う上で、最も好きなのが、梅雨に入るか、入らないか。そんな季節です。寒暖差があれば、もっといいかなぁ。確かに、嫌がる人が多いと思う。でも、私は状況によって試される気がするから、静かに燃えてくる。追い込まれて、自分のゴルフがどこまで通用するか……。雨や風、そういった時、楽しくプレーできるか。これこそ、ゴルフの醍醐味だと感じます」と持論を展開した。

 2013年日本女子オープンゴルフ選手権競技。予選ラウンドの2日間、吉田は今季限りで引退を表明した宮里藍とラウンド。「藍さんとは、これが唯一の思い出です。私が、地元の相模原出身だから、そんなペアリングになったのでしょう。加えて、もう1人が、その大会で、優勝した宮里美香さんでした」と前置きし、「藍さんは、アメリカでプレーしていても毎週、日本ツアーをチェックしていることを知った。1日目のティーグラウンドで顔を合わせて、あいさつの後すぐさま、13年は3勝をあげていたから、そのお祝いをいってくださった。ビックリです。何て、素晴らしい人だろうと大感動。おかげで、1度も予選通過がなかった苦手の大会で、初めて4日間、プレーすることができました」と思い出を語っている。

 今季は、フジサンケイレディスクラシックで優勝を飾ったが、その後は背骨を支える筋肉の炎症や、左足の故障など、体調がいまひとつだった。そうはいっても、「精一杯、笑顔でプレーしたい」。ピアスがその決意の表れだ。「知人から優勝のお祝いでいただきました。いつも笑顔でプレーできるように、スマイルマークの口をデザインしたものです」。宮里藍のトレードマークもスマイルだ。今大会、吉田の笑顔がより魅力的になった。

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