初体験の最終日、最終組　新海美優『今夜はいい夢を』

＜Photo：Matt Roberts/Getty Images＞

ニチレイレディス　袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース（千葉県）2日目

　18番、1.5メートルのパーパットを沈めた。新海 美優には珍しい、ガッツポーズが飛び出す。「これを入れないと、あす最終組でプレーできない。アドレスする前、スコアボードがチラッと見えたから、何が何でも、と思った」という。4バーディー、ノーボギーのラウンドは、「アウトとインでは別人のよう」とも表現する。ショットが素晴らしかった前半、一時、首位に並んだ。ただ、後半に入ると、あれだけ良かったショットが怪しくなった。

　「知らず知らずの内に、力が入っていたみたい。でも、ピンチを迎えても、パッティングでしのぐことができた。きょうの成果は、落ち着いてプレーできたことでしょうか」と振り返る。悪夢。特技は「寝ること」だ。しかし、ここ3週間、「毎晩、パッティングで外す夢を繰り返し、見てしまう。誰にもいったことがない。きょう、はじめて話しました。そんな夢を見て、ハッとして目を覚ますことが、しばしば。イヤですよ。すっきりしないで、朝を迎えるのは」。

　試合へ臨むルーティンは、12時間前にベッドへ入り、8時間の睡眠をとる。そして、ストレッチや食事など、4時間の準備を行う。だから、12時間前のベッドイン。プロ初体験の最終日、最終組のティーオフは午前9時50分だ。「今夜は、おそらくいい夢が見られるでしょう。しっかり休んで、テレサさんについていきます」と結んだ。