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2017.6.22

キムハヌルが首位発進 記録と記憶で-最速の1億円

<Photo:Masterpress/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額1億8,000万円、優勝賞金3,240万円)が6月22日、千葉県袖ヶ浦市・カメリアヒルズカントリークラブ(6,545ヤード、パー72)で開幕した。大会1日目、66と絶好のスタートを切ったのは、史上最速のシーズン1億円突破を狙うキムハヌル。6アンダーで単独首位に立った。1打差の5アンダー、2位タイは青木瀬令奈、下川めぐみがつけ、大会3連覇を狙うイボミは、2アンダー、24位タイ発進。(天候:晴れ時々曇り 気温:26.6℃ 風速:3.3m/s)

 最速の年間1億円到達へ、ロックオン。今季、快調に賞金ランキングの1位を快走中のキムハヌルが、7バーディー、1ボギーの66とロケットスタートを決めた。「ショットがとてもいい。だから良い流れを引き寄せ、パッティングにもプラスの影響になったと思う」。インスタートの前半、3バーディーは、すべて5メートルを沈めたものだ。後半も1番で15メートルをカップインするなど、素晴らしいパフォーマンスを披露。

 前週で棄権したのが、まるでうそのようだ。「熱中症です。めまいや吐き気がひどかった。急に気温が高くなったからでしょう。週末から、月曜日まで何もせず、ひたすら静養していました。クラブを握ったのは、20日の練習日からです。今回は同じ轍を踏まないために、ラウンド中、水分補給を欠かさなかった。おかげで、いいプレーができたと思う」と、空いたペットボトルを3本、見せてくれた。

 そうはいっても、キムを悩ましたものが…。「悪い虫がついた」と話した。それを聞くと、ギョッとした方も多いに違いない。が、詳細は、「とても蒸し暑い1日。ラウンド中、うっすらと汗をかくと、小さな虫が寄ってくる。あまり気持ちの良いものではないけど、集中力が途切れなかった」。

 前半戦の好調の要因は、この集中力に加えて、サイバーエージェントレディスゴルフトーナメントの優勝をあげている。「シーズンの早い時期に、勝つことができた。おかげで気分が楽に。今年、優勝できなかったら、どうしようという、余計なプレッシャーから解放され、2勝目、3勝目をあげられたと思います。今回も1億円のことなどは、意識していません。欲をかいてはいけませんよ。仕事はきっちりとやる。自分のすべきことを行えば、結果はついてくるはずです」。淡々と語った。

 ゴルフは仕事と割り切っている。「プライベートでプレーはしない。そうしないと、精神が休まる時がなくなります」と明かす。一方、テクニックもさることながら、記憶力の素晴らしさも特筆ものだ。学生時代、得意な科目は科学、社会、国語。「覚えるだけでいい勉強が好きでした」といい、これはゴルフへもバッチリと活かされている。「トーナメントでは、マーカーも大事な役割。一緒にプレーした選手のホールバイホールは、すべて覚える。コースの特色も同じです」。

 ゲームは、記録と記憶が勝負を左右する。

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