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2017.6.23

2nd day プラスワン~茂木宏美~

<Photo:Masterpress/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)2日目

 毎日が新鮮。昨年とは違う柔和な表情が印象的だ。ツアーを離れて7カ月が過ぎ、新たな挑戦を。テレビ解説者として奮闘中だ。「大人の社会見学です。これほど、多くの方がトーナメントのために尽力しているとは…。わかってはいたけど、実際に裏側をのぞき、本当に驚いた。ちょっとしたテレビ映像を撮るためにも、苦労がある。これだけの人が動いているなんて、まったく知らない世界でした」と話した。

 テレビ解説者は今回が2戦目。ラウンドリポーターもあわせてつとめる。「精いっぱいのプレーをする、選手の心境やテクニックなどを、どう視聴者へ伝えたらいいか。いろいろな角度から、見つめ直した。客観的にとらえながらトーナメントを見ていると、改めてゴルフはすごい。おもしろいなぁ、と再認識した。選手には1人、1人にドラマもある。そういったことまで、お話できたらいいなぁ、と考えています」。

 昨シーズン、賞金シード獲得を、あと1歩で逃した。51位。次点である。圏内まで約3万円の僅差だった。「これが、勝負の世界です。振り返ってみれば、私が初めてシードを獲った時、約8万円の差で滑りこんだ。それも最後に大逆転。まぁ、いってこいの感じです。周囲からは、もう1度トライを-と励ましがあっても、これって、ゴルフの神様のメッセージなんだ、と私は理解した」と、一大決意の経緯を明かした。

 さらに、「ツアーから離れることは、ほんの数秒で決めました。私が試合に出場したのは、優勝争いを味わいたい。勝ちたい。そんな気持ちで戦ってきたからです。目標が賞金シードだったら、再チャレンジしていたかもしれません。昨年は、それほど優勝争いをしたという感覚がなかった。来週こそ、きっといい戦いができる。自分を励まし続けてきたのです。でも、思ったように体が動かないジレンマがあった。体、技、心の順で自分を客観的にみて、何かを決断しなくてはならない。シーズン中から考えていた」。

 LPGAの会員でいる限り、プロゴルファーの肩書は、変わることがない。そうはいっても、「今のところ、ツアーに戻ることはありません」と静かに話した。茂木宏美の引き際は、自身の美学、そのものだった。取材をしていると、いつも律儀の2文字が浮かぶ。ブログなどもスタートしてから毎週、定期的に更新する。「試合中は、どうしてもギャラリーへ愛嬌を振りまくとか、そういうことができない。余裕がなかった。せめてブログで、応援してくださる方へお礼を申し上げたい。そんな気持ちで続けています」。

 今年、興味をそそられたのは観劇だ。ミュージカル、宝塚歌劇を語ると、口調は知らずに熱をおびた。「まるで夢の世界。歌舞伎へも出かけたい」と瞳を輝かせた。ただし、「あと2日、解説のお仕事に全力投球です。どうすれば、もっとトーナメントの素晴らしさを伝えられるか、帰ってから1人反省会。私は、ツアー中も、1人で考えるのがルーティンで、大好きだから」とほほ笑んだ。準備万端。セカンドキャリアも、全力投球である。

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