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2017.6.25

三ヶ島かな、雨中の奮闘であわやのシーンを演出

<Photo:Masterpress/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)最終日

 両眼だけではなく、心の目まで見開いた。「ラインが見える。結構、切れるスライスラインだけど、しっかりストロークをすれば入る」。カラーからの距離は、キャディーをつとめる父・直(すなお)さんが、「11メートル2センチ」だった。開幕戦で5パットと信じられないミスをおかして、スランプに陥った三ヶ島かな。しかし、完全復調をアピールする4日間である。その極め付きは、最終日、最終ホールのパッティング。

 「まさか、チャンスが来るとは、思わなかった。17番で(鈴木)愛さんが、まさかのボギー。私はパーで終わったから、チャンスはないとあきらめたけど、やっぱり勝負は、最後までわからなかったです。18番、ラインは見えたけど、ストロークする前は、入ったらご褒美-そんな気持ちでした」と振り返る。ところが、鈴木のバーディー奪取で、幕切れが。

 「愛さんは、強かった。もう1度、優勝を目指して出直しです」と涙が止まらない。コースでの、涙は高3最後の九州ジュニア以来のことだ。「最後にダブルボギーで、優勝を逃した。あの時とは違うけど、やっぱり負けたことは悔しい。シーズン後半戦は、気持ちをリセットして優勝を目指します」。とはいえ、目標のひとつ、賞金シードは、ほぼ手中に収めた。日々の努力は必ず報われる。

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