2017.7.14
首位発進、岩橋里衣はブラインド作戦が大成功
<Photo:Masterpress/Getty Images>
2017年LPGAツアー第19戦『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が7月14日、茨城県稲敷郡阿見町・イーグルポイントゴルフクラブ(6,667ヤード、パー72)で開幕した。今年から、距離延長で公式戦を除くツアー最長ヤードに。各選手が、「公式戦のように難しい」と口にした。4アンダーをマークした岩橋里衣は、自身初の首位発進。3アンダーの2位に黄アルム、3位は2アンダーで濱田茉優がつけている。(天候:晴れ 気温:31.7℃ 風速:3.9m/s)
圏央道で一直線。首位に立った岩橋里衣は埼玉・白岡市の自宅から連日、通勤中だ。「今回は、ギャラリー駐車場がない。両親が試合を見たい、といっているし、それでは通おうということになった。自宅から50分ぐらいかかるけど、これも親孝行ですね」と上機嫌だった。好調の要因は前週から使い始めた1W。ヘッドはもちろん、シャフトが自身にぴったりだという。「アドレスした通りにクラブを振り下ろせば、その方向へ飛んでいく。ようやく、これだ、というものに出会うことができた」と解説する。
とはいうものの、コースでは目の前の1打にかけるスタイルは変わらない。「成績などを意識すればだめになる。プロテストや、ステップ・アップ・ツアーなど、それは何度も経験済み。だから、きょうもインタビュールームへ来て、初めて自分がトップだったことを知りました」。淡々と語る。プロテストの受験回数は7回。「これが最後と決めた時に合格することができた」という。幼少時から「人の役に立つことをしたい」。海外青年協力隊へ応募することが目標のひとつ。
そのためには資格が必要と考え、看護師を目指した。埼玉平成高へ入学したのは、「ゴルフと看護師。両方ができる」から。結局、高校2年で国体などに出場したことがターニングポイントとなって、プロゴルファーの道を目指した。「爆発力はありません。私は不器用だから、少しずつですよ」とマイペースをアピール。一方でユニークなのは、宿舎の選択法だった。「狭い部屋が苦手。ストレッチやトレーニングができるスペースが欲しい。でも、ホテルでそういう条件となると、とてもお金が続きません。だから、民宿などそういったところで探します」。
たとえばヨネックスレディスゴルフトーナメントは、インターネットで検索して海の家を発見した。「コースの近くで探せば結構、穴場がある。おまけに宿泊料金も安い。一番、印象に残っているのは、ステップ・アップ・ツアーで徳島の試合だったと思う。廃校になった元小学校に宿泊。幽霊が出そうで怖かった。確か、3000円ぐらいだったと思います」と振り返っている。「雨露をしのげてストレッチができる部屋なら、オッケー。私の得意技は、どこでも眠れることです」。日本一堅実なハスラーは、愛すべきキャラクターだ。
関連ニュース & トピックス
- 2023.10.5
- 最新情報ーかねひで美やらびオープンー明日へひとこと
- 2021.7.20
- 新型コロナウイルス陽性者の判明及び濃厚接触者判定に関するご報告
- 2021.7.18
- 若林舞衣子、4年ぶりV ノーボギー記録も更新
- 2021.7.18
- 稲見萌寧 バーディーフィニッシュで復調宣言
- 2021.7.18
- 最新情報ーGMO&サマンサカップー次戦へひとこと①