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2017.8.9

世界を見据えて~全英リコー女子オープンでの経験~

 キム インキョンがメジャー初優勝を飾った「全英リコー女子オープン」。今年4戦目のメジャー競技には世界中から選手が参加し、頂点を目指してしのぎを削った。しかし、世界から集まったのは選手だけではない。競技を支える競技委員も、開催の地、スコットランドに集結した。地元のヨーロッパ勢を筆頭に、アメリカ、オーストラリア、インド、中国、韓国・・・。そして、日本からも。日本から参加したのは、国内ツアーでも競技委員を務める阿蘇紀子。これまで、「ANA Inspiration」といった海外メジャー競技だけでなく、昨年はリオデジャネイロオリンピックにも参加した経験を持つ。「全英リコー女子オープン」は、今年で3回目。これまで海外の競技に数多く参加してきたが、そのたびに新しい発見があると、阿蘇は言う。

 見習うことが多い海外競技。国内ツアーの発展につなげるためにこの経験は貴重な機会だ。海外の競技を参考に良いところは見習い、改善できるところは改善する。阿蘇へのミッションは、まさにそのための経験と情報収集。4日間を終え、「メジャー競技だけあって、規則知識の深さや意識の高さなど、個々の競技委員のレベルが高いと感じました」と、大いに刺激を受けた。
 
 1967年に1試合でスタートしたLPGA競技は、今年で50年目を迎えた。長い歴史の中で培った知識やノウハウが競技を支えてきたが、それは完全ではない。選手のフィジカル向上。道具の進歩。規則の変更。競技運営は常に変化に敏感にならなければならない。帰国後は、今回の経験を協会に落とし、他の競技委員と共有することで競技運営のさらなる質の向上を目指す。


 各国のツアーがグローバル化する現在。「今後、日本ツアーにもアジアを中心に海外から多くのプレーヤーが参戦することが予想されます。日本ツアーの特色は特色として活かし、全体像としてはグローバルスタンダードを意識していく必要性を感じました」と、LPGAツアーの未来像を描く。世界のリーディングツアーを目指して、選手だけでなく、競技委員も歩みを止められない。

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