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2017.8.20

final day プラスワン~小川 陽子~

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

CAT Ladies 大箱根カントリークラブ(神奈川県)最終日

 プロ4年目のシーズン。ゴルフ人生、最大の正念場を迎えた。今大会からレギュラーツアー3戦連続出場。今回は44位タイだった。

◆教訓その1《調子が悪い時ほど、スコアがいい》 

 コース入りし、練習ラウンドを開始したのは15日から。ところが突然、ショットの不調に見舞われる。「もともとドローヒッターです。でも、スイングでインサイドアウトが強くなりすぎて、感覚と実際が全く合わなくなった。インパクトでボールをひっかけてしまう。目の前がまっくらになったけど、試合は目前。2日間で突貫工事をしました。全く自信はなくても、いざ、プレーしてみると、予想外に良かったと思う」

◆教訓その2《3パットは禁物》

 最終日、3ボギーの76とスコアを伸ばすことができなかった。「ステップ・アップ・ツアーでは体験できないような、グリーンのスピード。きのうまでの経験で、ようやく慣れてきた矢先、3パットでやってきそうな、いい流れを止めてしまったような感じがしました。自分の未熟さを思い知らされた。でも、楽しい3日間。やっぱり、レギュラーツアーは素晴らしい。いろいろなことを学べます。次週とその次でその経験を生かして、頑張りますよ」

 話をしていると、好感度抜群。「チャラチャラした感じが、ダメです」と漏らすのがわかる。広島県出身で、当然ながら、ごひいきはカープ。「カープ女子とまではいかないけど、地元のチームですから、やっぱり応援しています。これといった選手のファンはいません。ただ、他のチームに比べると、雰囲気がまじめに感じるところがいいとは思いませんか」と話している。

 2014年、4度目のプロテストで合格。「あの時が最後の受験、と決めていた。もし、ダメだったら、父が歯科医ですから、今頃受付に座っていたでしょうね」という。お母さんが、ピアノ教師をしていた影響で、幼少時からミュージカルが好きだった。「最近では、映画の『ラ・ラ・ランド』が素晴らしい。力を与えてくれるようなミュージカルでした」。ストーリーは女優のたまごだった、ミアが苦労を重ね、果てはチャンスをつかんで、大スターになる。まるで夢のような話-。

 小川 陽子もイボミと同じ28歳。日本流でいうと、同級生である。成績、実績で表せば、天と地ほどの差が…。しかし、ゴルフに対する姿勢、情熱は決して見劣ることがない。チャンスはあと2戦。レギュラーツアーは、『ラ・ラ・ランド』のように、無限大の可能性を秘めている。ぜひ、教訓を生かしてほしい。

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