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2017.8.20

復活と感謝を込めて イ ボミ今季初優勝

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第24戦『CAT Ladies』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)大会最終日が8月20日、神奈川県足柄下郡箱根町・大箱根カントリークラブ(6,704ヤード、パー73)で行われ、イ ボミが通算12アンダーで今季初優勝を飾った。3打差の通算9アンダー、2位タイはペヒギョン、菊地絵理香。(天候:曇り 気温:23.5度 風速:2.0m/s)

 感謝祭に復活祭。イ ボミ、28歳最後の1日は8カ月分の沈黙をまとめてプレゼントした。「優勝から遠ざかっている間、ギャラリーやファン。皆さんが心配そうな表情で、頑張って、頑張ってと励ましてくださいました。うれしかったけど、期待に応えられない自分が歯がゆい。今日の優勝は、皆さんへ捧げます」と言葉を弾ませる。強い女王のプレー。これがイボミだといえるような最終日だった。

 「30分早く目覚めた」といいながら、久しぶりにさわやかな朝を迎える。同時に、気力と体力の充実を感じた。前夜、チームでしっかりと作戦会議を。同組の大山志保とペヒギョンは、前半からガンガン飛ばしていくタイプだけに、「ライバルは自分自身。このコースは15番から難しい。そこからが勝負」と確認を行ったそうだ。実際、その通りの展開に。1度は首位を明け渡したものの、淡々とマイペースを守る。

 ボギーを叩かない。そして、流れが来るのをジッと待った。6番、残り140ヤードの第2打を8Iで2メートルにつけ、この日、最初のバーディーを奪うと、勢いが止まらない。4連続バーディーで、楽々と混戦から抜け出してしまった。ただし、気を緩めるところは少しも感じられない。ゆとりがある、と思えたのは、17番から18番へ移動する際、ギャラリーとハイタッチを行った程度。

 「後半9ホールは、ボギーを打たないように気をつけた。欲をいえば、パッティングのタッチがものすごく良かったから、バーディーがもうひとつ…。この3日間で3パットのボギーがひとつだけでした。これを忘れないようにしないといけません」と、自身へ言い聞かせた。

 そうはいっても、スランプは絶対に来る-と想定していたようだ。「去年までずっと調子が良かったから、右肩上がりの状態は絶対に続かない。覚悟していた。1位でいることは、とてもしんどい。一生懸命、いいことばかりを考えようと思っても、そういうことは難しい。これから年齢を重ねるわけだし、ゆっくりと下がりたい。今だからいえることですけど、それが正直な気持ちです」。スーパースターの孤独とは、こんなことをいうのではないか。加えて、さまざまなタイトルを獲得したことで、一種の燃えつき症候群にも陥ったのだろう。技術的な不調原因を指摘されても、最後はメンタルの勝負だ。

 その一方で、「悪いときは、どんなに努力を重ねてもすぐにはいい方向へ行かない。でも、あきらめてはダメ。どん底から這い上がると、人間はもっと強くなりますよ」。このひとことは、金言だった。また、今回の優勝で悲願ともいえる、LPGA会員への道筋をつかんだ。申請を行い、理事会の承認を受けて認められる流れだが、「7年間の願いがようやく叶います。心からうれしい。そういうことを考えると、私って、ストーリーのある選手なんですね」と、安どのため息をもらした。あす21日、晴れ晴れした気持ちで29歳の誕生日を迎える。

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