2017.9.16
大山志保、あふれる闘争心『18ホールの勝負』を熱望
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
マンシングウェアレディース東海クラシック 新南愛知カントリークラブ 美浜コース(愛知県)2日目
だから、ゴルフがやめられない。首位で最終日を迎える、大山志保はこの日、さまざまな自身の勝負哲学を語った。
1番、5メートルのバーディーパットを沈め、強烈なガッツポーズを。スタートから、いきなり-の心境を、「激しい雨にもかかわらず、私のうしろに応援をしてくださる人たちがいました。気合が入る。よしっ、バーディーだったら、振り返ってガッツポーズをつくろう」と説明している。これぞ、プロ。荒天にもかかわらず、6000人を超えるギャラリーが足を運んだ。感謝の気持ちを込めた。
雨中のプレーは、「苦手です」と即答するほどだ。「傘をさし、グリップが滑る。作業が増えるから。だからこそ、より集中力が要求される。きょうは、ひたすら、丁寧にプレーしました。毎日がメンタルトレーニングだと思っているからです」。毎日、きっちりとテーマをつくる。次々と課題が出てくるのがゴルフ最大の特性だ。ここしばらく、パッティングの不調に悩まされてきた。「せっかく、チャンスをつくってもそれが決まらない。我慢、我慢と自分に言い聞かせていても、ストレスがたまる。自分への怒りをどうして抑えるか。きょうは、バーディーが来たら、ラッキーだと思うことにした」と解説する。
「比較的、短いチャンスが決まらない。でも、きょうはパッティングの神様がおりてきたのではないか。そう感じられるほど、ロングパットが決まった。4番、12メートル。14番が7メートルで、17番は3メートルです。たとえ外れても、もう入らないと結論付けてはいけませんね。うまくいかないからおもしろい。客観的に自分を分析すると、よくこの天候で我慢できたなぁ、と思う。しいて言えば、18番。闘争心は衰えなかった。逃げるつもりはさらさらなく、攻めようとしたけど、(左の池を避け)右へ……。まだまだ、だね-とキャディーさんも苦笑していた」という。
ただし、今季の大目標へ向けて、今回は絶好のチャンスが訪れた。「優勝して、最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップへ出場したい」。経験豊富なベテランは、「明日も、ぜひ、18ホールの勝負をしたい。私はやる気満々」と締めくくった。
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