「明日も67を出したい！」野澤真央がステップアップツアー2勝目に王手

　2017年LPGAステップ・アップ・ツアー第17戦『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』（賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円）の大会2日目が、広島県廿日市市の芸南カントリークラブ（6,424ヤード／パー72）で行われた。今年のパナソニックオープンレディースで、ステップアップツアー初優勝を飾った野澤真央が、連日の67をマーク。通算10アンダーで単独首位に浮上した。年間獲得賞金ランキング2位を走る福山恵梨が、1打差で2位。首位スタートの照山亜寿美は、スコアを伸ばしたものの、3位に後退した。（天候:晴れ　気温:25.5℃　風速:0.9m/s）

　「昨日とは真逆でした」と首位浮上も内容には全然満足していなかった野澤真央。「フェアウェイに行ったのが3回は厳しかった。朝の練習場からドライバーショットが良くなくて、スタートから右にプッシュし林に行った」とボギースタート。2番でバーディーを奪ったが、「ドライバーショットは右に左に乱れた。ショートパットも朝から引っ掛けたりして、短いバーディーパットも入らなかった」。それでもパーを重ね、36で前半を折り返した。

　「インコースは得意なんですよ」と10番で1.5m、12番では3mのバーディーパットを沈め、スコアを伸ばした。14番で13mのバーディーパットを沈めると、「“こんな感じかな”って、軽い感じで打てたのが良かった」と続く15番も19mのロングパットを決めた。最終ホールも7mのバーディーパットを決め、67をマーク。2位に1打差を付け、単独首位に浮上した。

　今年は、これまでレギュラーツアー10試合、ステップアップツアー9試合に出場している野澤。「この試合ぐらいから、レギュラーツアーではウェイティングが下りて来ないだろうと思っていたので、ステップに専念すると決めていました。私は（ステップアップツアーの年間獲得賞金ランキング）11位なので、サードQTが免除になる5位との差もそこまでない。残り試合でなるべく上を目指したいですが、結果を残せば自然と上がっていくので、明日も気にせずプレーしたい」と今大会を入れ、残り5試合となった終盤の賞金ランキング争いに本腰を据える。

　「昨日も今日も67だったんですけど、去年も一昨年も67出しているんですよ。だから、明日もう一回67出したい。最終組なので、そこまでうまくいかないと思うけど、明日も伸ばし合いを出来るように頑張りたい。アウトで流れを崩さないようにして、あとは気持ちで負けないようにプレーしたい」。本大会では、過去6ラウンド中、4度67を叩き出している芸南カントリークラブと相性抜群の野澤が、明日、ステップアップツアー2勝目を目指す。