自身初のV2を－ 李知姫、こども病院の誓い

　2017年LPGAツアー第29戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)が9月22日、宮城県宮城郡利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,551ヤード/パー72)で開幕する。21日は、プロアマチャリティートーナメントが開催された。

　好事魔多し－とはよくいわれることだ。今大会のディフェンディングチャンピオン、李知姫は前週のマンシングウェアレディース東海クラシックを途中棄権。思わぬアクシデントに見舞われた。「女子プロゴルフ選手権で優勝した後だったから、とてもショック。でも、右手首を痛めたのは、選手権でした。特に、最終日。ラフからのショットが結構、多かった。プレー中は夢中だから痛みは感じなかったけど…。愛知から韓国へ帰国し、きのう仙台へ入った」と説明している。通院し、右手首に針治療。「すごく痛かったけど、信じられないぐらい良くなった」と、表情は明るい。

　この日のプロアマチャリティートーナメントでは、LPGA会長・小林浩美と同組でプレーを。「切れっ、切れという表現が適当かどうかわからない。でも、きょうの知姫さんはそうだった。強い風が吹いていても、距離感は抜群で、ピンを刺していく。さすが、日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯の優勝者だ。そう、再認識しました」と話している。当の李は、「会長と回ったのは、今年初めて。楽しかった。せっかく、お褒めの言葉をいただいたわけですから、今回も頑張らなければなりません。私は、これまでのキャリアで、まだ連覇をしたことがない。せっかくのチャンスです。精一杯、やります」と気合が入る。

　一方で、20日は宮城県立こども病院を慰問。「入院中の子どもたちを励ましに行きました。しかし、頑張ってください、と逆に激励を受けたのは私の方です。もっとチャリティー活動を、と考えてはいても、どうしてよいのかわからなかった。今回は、とても素晴らしい機会をくださって、感謝しています。優勝などは運が必要。だけど、テレビ中継を楽しみにしている、と子供たちが話していた。バッチリ、映らないといけませんね」と使命感に燃える。プロの技を届けたい。ベテランが輝きを増した。