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2017.9.22

飯島、充実の秋 迷い吹き飛び、あかね色  

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第29戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)が9月22日、宮城県宮城郡利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,551ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目は絶好のコンディションに恵まれ、大混戦。7バーディー、3ボギーの68をマークした飯島茜が4アンダーで首位に立った。1打差の3アンダー、2位タイは新垣比菜、有村智恵。4位タイの2アンダーは西山ゆかり、アンシネなど6人が並んだ。(天候:晴れ 気温:23.3度 風速:3.0m/s)

 今季初の首位発進。飯島 茜は、調子よりも、コースとの相性を強調した。「バーディーをたくさんとらなければならないような優勝争いコースは、私向きではありません。今回は、コース難度が高く、ロースコアの勝負になる。そういうところが自分のスタイルに合います。ショット、パッティングともに、きょうは良かったと思う。モチベーションが上がるゴルフでした」と話している。

 それはそうだ。中盤、3ボギーがあったものの、1番でカラーから12メートルのバーディーパットを決める、うれしい予感。そして、15、16番と2連続バーディーを奪った後、ギャラリーを仰天させた、パー4の17番。残り138ヤード、8Iの第2打はあわやイーグルかと思ったが、「カップに蹴られたみたいです。ちょっと残念」と首をひねったが、3連続バーディーで単独首位に立つ。

 とはいえ、前週の2日目、雨の影響で左足が滑り、カート道路へハマるアクシデントがあった。「その瞬間、かなりひねったようです。幸い、私は足首がとても柔らかい。腫れた程度ですんだけど、他の人なら骨折していたかも…。そのぐらい危なかった。スイングをする際は影響なし。でも、歩くのはかなりきつかった。テーピングをして、何とかです」と明かしている。

 一方、来季へ向けて、こんなプランも口にする。「体力がもたないなど、そういうことではない」と前置きして、「出場試合を絞っていこうと考えている。体ではない。頭の中がとても疲れる。どうしたら、ベストで出場できるか。毎年、年間30試合以上出ている経験があるし、そこは大丈夫でしょう」。現在の賞金ランキングは49位だが、「賞金シードは絶対に死守したい。というか、獲得できると思う」と力を込めた。

 さらに、「今年もあと、10試合。先が見えたら、気分が変わってきた。人間は思考ひとつで、こんなに変わることができる。できれば優勝を」。実りの秋に達観した飯島には、茜色のオーラが漂っていた。

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