今回も狙い通り!?キム ヘリムが日本ツアー２勝目に向け暫定首位スタート！

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　日本ゴルフ協会（JGA）主催の2017年度LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権競技』（賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円）の大会１日目が千葉県我孫子市の我孫子ゴルフ倶楽部（6,706ヤード／パー72）にて開幕した。前日の予報通り、昨晩から降り始めた雨が早朝になってさらに強さを増した。コースコンディション不良のためスタートが約２時間45分遅れたことが影響し、大会１日目は17時00分に日没によりサスペンデッドが決定した。（天候：雨　気温：19.9℃　風速：2.1m/s）

　スタート時間が３度に渡って変更され、選手にとってはコンディションを整えるのに難しい状況となった。そんな中、暫定ながら単独首位に立ったのはキムヘリム。７バーディー、ノーボギーの７アンダー65という完璧なラウンドで日本ツアー２勝目に向けて上々のスタートを切った。ヘリムは主催者推薦で出場した７月の『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』で日本ツアー初優勝を飾り、その後TPD単年登録を行っている。

　「日本は（優勝した時の）良い思い出があるので、今日は気楽に楽しんでプレーすることができました。このコースは良いショットには特典があり、悪いショットにはきっちりペナルティが課せられます。明日からも正確なショットを心がけたいと思います」。

　現在の主戦場は韓国ツアーで11月の２週目まで試合があるものの、韓国ではあと１試合に出場するのみとのこと。秋からの終盤戦は今週を含めて日本のツアーに５試合の出場を予定している。目的は来シーズンを日本ツアーで１年間戦うための賞金シードだ。５試合で現状では約2,500万円が必要になる。難しい数字のように思えるが、緻密な戦略を立てて優勝を手にした『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』の実績があるだけに、彼女なりの勝算があるに違いない。ただ、そんな計画も今週優勝してしまえば、メジャー優勝の3年シードを獲得するわけで、あっさりと計画は達成することになる。