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2017.11.19

final day プラスワン~キムヘリム~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日

 日出ずる国といえば、日本の美称。来季から日本ツアーへフル参戦を決めているキムヘリムは、ゴルフを始めてから改名したことは知られていない。漢字で表記すると、ヘリムは楷林。「日が昇る林の意味がある。ゴルファーにお似合いだと思いませんか」と話している。改名を思い立ったのは、高校時代。それ以前は未知(ミジ)だったそうだ。古今東西、さまざまなゴルファーがいる。プロになってからならわかるが、アマチュア時代、ゴルフのために、改名までした例は稀だろう。その本気度がうかがえる。

 2017年シーズンは日の出の勢いだった。韓国ツアー4勝で、賞金ランキング5位へ躍進。そして、衝撃だったのは、日本ツアーデビュー戦、サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメントだ。主催者推薦で出場。圧倒的な強さで勝利を飾った。すでにLPGAツアーの会員に。ところが、もっかの状況では、来季の出場権は7月第3週までが確定しているのみだ。フル出場するためには、最終戦までに賞金ランキング50位以内に入ることが必要である。「残り1試合、優勝か、もしくは2位が必要でしょう。どこまでやれるか、ラストスパートですね」と背筋をピンと伸ばした。

 というわけで、今大会は、上位を目指して一直線。最終日、17番まで5バーディー、ノーボギーの猛チャージを披露したが、最終18番で落とし穴が待っていた。「この4日間、18番が私にとって鬼門。1日目、ボギーを叩いたせいで、2日目からティーグラウンドに立つと、悪いイメージばかりが浮かんだ。きょうは、3パットのダブルボギー…」とうつむき気味。

 ところが、すぐさまニッコリして、「頑張ります」と、お気に入りの日本語で話す。賢い。取材をするたびに感じることだ。サマンサでは、いきなり、「はじめまして」と声をかけられた。「日本語を勉強したことはありません。まずは、耳で覚えて、どういう意味か。それをたずねて、すぐに使ってみる。この繰り返しですよ」という。

 一方で、欠かさないのが連日のトレーニングだ。遠征へ来る前に、ジムのある場所をチェック。「ゴルフをはじめたのは、中学3年生。他の選手に比べ、すごく遅い。とはいえ、それが良かったと思う。韓国の選手は、小さい時からプロを目指して、プレーしているから、引退するのもはやい。きっと疲れ切って、スタミナ切れになるのでしょう。その点、私は遅咲きです。これからが、勝負。息の長い選手になる。だから、トレーニングを毎日、しなければなりません。体が財産だから」と明かした。

 現在、28歳。わき目も振らず、ゴルフへ精進。少し、余裕が出てきたのか。女性らしい言葉が飛び出す。「来年から、日本で長い時間を過ごす。きっといい人と巡り合えるかもしれません。国際結婚をするのもいいですね」。日出ずる国は、黄金の国とも呼ばれる。何はともあれ、最終戦のパフォーマンス、こうご期待。

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