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2018.1.29

2018ルーキー特集 第15回 淺井 咲希

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

2018ルーキー特集第15回は、淺井咲希です。

 好きな言葉は、そのまま人生の金言になった。「愛されたいなら愛し、愛らしくなれ」。中学時代からいつも胸に刻んできた。「その言葉が合う人になりたい。愛されるということは、人間性まで素晴らしいということだと思う」と真剣だ。ゴルフは、父・靖宏さんのすすめで、6歳から始める。「父と一緒にゴルフ中継を見ていたら、当時はちょうど宮里藍さんが大ブレークしていた。練習場へ通っていたけど、体が小さい。最初に試合へ出たのは、スナッグゴルフの大会です。楽しい。私にとって、いいスタートだったように感じる。スコアが出なくて、まだまだ戦えるまではいかなかったから…」。

 現在でも151センチと黄金世代の同期と比べれば、体形に恵まれている-とはいえない。そうはいっても、「アプローチとパッティングが得意です。ジュニアの頃から、ショットよりもショートゲームとパッティングの練習に重点を置いていました」と語った。ところが、競技ゴルフでは、やはり飛距離が必要不可欠だ。そこで、靖宏さんが一計を案じる。横峯さくらのトレーニングを参考に、ヘッドスピード向上を目指す。

 「当時30m/s台でした。それを、まず40台を目指そうということになって毎日、懸命に素振りを続けた。でも、人と同じことをしていたって、伸びがそこで止まってしまいます。ということで、一気に46m/sまで目標をあげ、中学3年で46.5m/sが出ました。やはり、ヘッドスピードは大事です。周囲と、1Wの飛距離が負けないようになって、いいスコアが出るようになった」。

 その成果といえば、中学3年生から、高校2年生まで試合で予選落ちがない安定性へつながっていく。「でも、試合で3位が多かった」と話し、視線を窓の外へ向け、「高校3年でカベに当たった。負のスパイラルというのか、パッティングの不調で予選落ちばかり。とにかく、出口が見えない。プロテストも1次でキャンセルし、ゴルフをやめようと考えたこともあった。幸い、テストでは、やるしかない。そう腹をくくったら、うまくいったけど、QTがダメ。オフは、練習を頑張って克服します」。愛されることも、努力の積み重ねである。

淺井 咲希〈あさい さき〉1998年6月13日 兵庫県生まれ





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