2018.3.17
3度目の鈴木愛 今度こそ、今季初Vを-
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
2018年LPGAツアー第3戦『Tポイントレディス ゴルフトーナメント』(賞金総額・7,000万円/優勝賞金・1,260万円)の第1Rが、大阪府茨木市・茨木国際ゴルフ倶楽部/6,261ヤード・パー71)で行われ、鈴木愛が6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー、2位は酒井美紀。4アンダー、3位タイで三浦桃香、申ジエが続く。大会第1日は、天候不良で中止。今大会は、36ホールの短縮競技で行われる。(天候:晴れ 気温:9.3℃ 風速:1.3m/s)
エビで鯛ではない。タイ焼きでバーディーを量産。鈴木 愛が開幕から3戦連続で最終日、優勝争いを展開する。「こんな、スコアが…。一番びっくりしているのは、私です」。プレーを見る限り、それはご謙遜というものだろう。LPGA史上、パー4で2番目に長い1番(450ヤード)で、いきなりのバーディー発進。残り190ヤードの第2打を4Uで、2オンに成功し、ピン手前4メートルのバーディーパットを決めた。バーディーを奪ったのは、わずかに6人。この日、最も難度が高いホールで実力をアピールする。
「今朝、ちょっとしたヒラメキがあった。当初は、今季初めて、エースパターで勝負しようと決めていたけど、このコースは微妙なパーパットが残る。自信があるのは、(前週まで使った)マレットタイプ。よしっ、こっちで行く」。勝負勘もさえた。当然、感性で勝負するタイプだけに、流れを引き寄せた。ホールアウトしてみれば、7バーディー、1ボギー。「目標としたのは1日、2.5アンダーです。2日間で7アンダーなら上々と思っていた。だから、驚いているのですよ」と話した。
というのは、こんな理由がある。開幕戦の前週、下見を兼ねてこのコースで36ホールをプレーした。しかし、「バーディーがひとつもとれない。いいイメージなどひとつもつくれなかった。いったい、どうしよう。そればかりでした」とため息をついたという。そうはいっても、真剣勝負になれば、賞金女王のプライドが全身へパワーを伝える。最終日は、3戦連続の優勝争い。さすが-といわざるをえない。
「勝たなければ意味がありませんよ。今度は、きっちりと結果を出したい」と、3度目の正直に気合を込める。また、意外なことを耳にした。「昨日、食べたタイ焼きが良かったのかなぁ」。鈴木は、タイ焼きに目がない。普段は控えているが前日、おいしい店を発見したそうだ。疲れている時の甘味は、極上。疲労回復で、この日も、日没まで練習を行った。
「パッティングが良くなってきた。でも、ショットの調子に手応えを感じない。だけど、ものは考えようです。不安があるから、テーマを決めて、一生懸命に練習ができる。何の不安もなかったら、ただの練習で終わってしまう」と本音が飛び出した。
頂点にいる選手が、この練習量である。3戦連続V争いの秘密を、垣間見た。
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