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2018.3.23

Day 1 プラスワン~権藤可恋~

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI  UMKカントリークラブ(宮崎県)第1日

 世の中には、まさかと思うことがある。22歳の権藤に、「権藤、権藤、雨、権藤…を知っていますか」と声をかけてみた。その時、目が輝く。「もちろん」とは、まさに恐れ入りました、である。では、なぜこんなことを聞いたかといえば、佐賀・鳥栖市出身だから。伝説の投手、権藤博さんと同郷だ。

 1961年、社会人を経て中日へ入団。ルーキーイヤーから、エースとして活躍した。69試合に登板し、35勝をあげている。来る日も来る日もマウンドに立ち続けたことから、冒頭の流行語に。ちなみに、この年は、「巨人、大鵬、卵焼き」も流行語となった。

 「ツアーに出るようになって、ギャラリーさんから、『権藤さんの、お孫さん?』と結構、声をかけられました。そこで、調べると、ものすごい人だということがわかって…。姓は同じでも、お会いしたことはありません。でも、覚えてくださればとてもうれしい」と話してくれた。この日は、3バーディー、1ダブルボギーの71。35位スタートだった。

 スポットを浴びたのは、前週の最終日。「人生で一番」と自身が胸を張るプレーを披露した。難コースを相手に、自己ベストの1日で8バーディーを奪取。バーディー、バーディー、パー、権藤の言葉が脳裏に浮かんだ。「前日まで、難しいということばかりをイメージしたせいで、萎縮してしまった。最終日はいい意味で開き直って、プレーしたのが良かったと思います」と振り返る。7位Tに食い込み、プロ初のトップ10入りを果たした。

 プロ4年目。今季はファイナルQT4位で、第1回リランキングまでの出場権を得た。ちなみに、プロテストは「最終まではいっても、あと1打が足りない。何回かチャレンジしたけど、今年も受験するつもりはありません」。ツアー規定の変更で今年、ツアー優勝、もしくは、賞金シードを獲得すればLPGA会員に-という改革が、やる気を倍増させたのだ。

 「LPGAツアーにこだわっていきたい。プロテスト受験とシード獲得の2つを同時に狙うと、気持ちが揺らいでしまいます。保険をかけているようで、それはイヤ。どちらか、ひとつに絞った方が、私には向いていると決断しました。去年、初めてツアーにほぼフル出場して、レベルアップしたことを実感できたことが大きい」と力説する。

 ウエアには、ボートピアみやき、筑邦銀行のスポンサーワッペンが目立つ。「ボートピアは、父の知り合いの社長さん。子どもの頃から、プロになったらスポンサーになる。頑張りなさいと励ましていただいています。恩返しをしたい」。

ちなみに、名前の由来は、「海外でも使える名前がいい、と父が選んだ」と教えてくれた。恋の1文字が入る。素敵だ。

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