満開の桜が彩香を後押し　『自分のために勝ちたい』

＜Photo：Matt Roberts/Getty Images＞

　2018年LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』が3月29日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(賞金総額・1億円/優勝賞金・1,800万円)で開幕する。前日の28日は、気温22.1℃。暖かい日差しに包まれ、プロアマ大会が盛大に行われた。

　前週は最終日の猛追及ばず、優勝を逸してしまった。「好きなコースだったので感じが良かった。もちろん、今週もラウンドした感じは悪くない」と手応えがある。

　だが、何かが足りない。「これといって、特別良いわけではないけど、前週はアイアンショットが良くて、バーディーチャンスが多かった。これで、ドライバーショットとパッティングがもう少し良くなれば、100パーセントといえるけど…」と全開宣言は飛び出さないままだった。

　そうはいっても、奮起する材料はある。「去年もすごく調子が良かったという感じでなく、試合をやりながら徐々に良くなっていったので、今と変わりないかな」と話したが、毎年着々と積み上げ、あと330万円あまりで生涯獲得賞金が3億円を突破する。それには、単独7位以上でフィニッシュとなければならない。しかし、渡邉彩香は記録よりも、勝利を渇望中だ。「しばらく勝っていないので、とにかく自分のために、勝ちたい」。

　ヤマハレディースオープン葛城では、過去3年で優勝、3位タイ、2位と常に優勝争いを演じている。地元・静岡で復活のシナリオ。さぞかし、ドラマチックだろう。満開の桜がエールを送っているように感じた。