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2018.4.20

幡野夏生、バラ色のデビュー

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)第1日

 今日一番のラッキー・ガールは、首位スタートした永峰咲希でも、勝みなみでも、成田美寿々でもない。ホールインワン賞800万円がかけられた17番ホール・パー3で、2013年の下川めぐみ以来5年振りにエースを達成した幡野夏生だ。しかも、この試合がLPGAツアー・デビュー戦。

 幡野は、報道陣の前にあらわれるなり「やっちゃいました」と満面の笑みを浮かべた。「練習ラウンドでは、父に『鼻息を荒くしないで、とりあえずグリーンに乗せて』」とのアドバイスを受けて臨んだ第1日。「狙いは左だったので、5番アイアンで打ったショットが右からの風にのって、ギャラリーの皆さんから『入ったぁー』と歓声がわいて壮大なドッキリかと」思ったらしい。

 決定的瞬間を見届けたギャラリーはさぞや大勢いたかと思いきや、「身内しかいなかったです。10人くらいです」と恥ずかしそうに話した。

 そして、何よりも家族を喜ばせたのは、今日が父・和志さんの50歳の誕生日だったこと。誕生日プレゼントには、「いびきがうるさいので、防止のための機器を贈ろうと思います」と孝行娘が打ち明けてくれた。

 ちなみに、賞金800万円は複数達成者がいた場合、均等割りになるのだが、「キャディさんに80万円あげると約束したので、ひとり占めしたい」と本音をポロリ。

 両親から名付けられた8月生まれの幡野夏生の船出は、順風満帆だ。

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