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2018.4.21

川奈のシンデレラ・幡野夏生 周囲も一変

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)第2日

 川奈のシンデレラと呼んでしまおう。賞金800万円は、バラ色の衝撃である。幡野夏生は1日で、全国区の知名度を得た。スタートホールでアナウンスされると、ギャラリーから大歓声があがる。「すごくうれしかったです。今日は、朝から父がとてもやさしい。身内でも、私にとてもやさしくなったような気がした」とほほ笑む。ただ、人生、いいことばかりではない。

 「今日は、前半でスコアを伸ばせるチャンスがあった。パッティングも結構、決まったと思います。でも、後半はショットが曲がりはじめ、スコアを伸ばすところで伸ばせない。でも、ぜいたくはいえませんね」と、5バーディー、3ボギーと出入りの激しかった1日を振り返る。そして、運命の17番はどうだったか。人生2度目の挑戦は、「今日はピンを狙えない。風が強く、グリーン乗ってくれ-それだけを祈って…」。パーで乗り切った。

 よく、優勝をすると親せきが増える。スポーツ界では、そんな話をよく聞く。昨日の大偉業の反響は、どうだったのか。「お陰様で、LINEが70件くらいきました。忘れていた友だちからも。みんなこういう時だけ、『ご飯、ご飯』ですね。それなら、吉野家へ集合しましょう」。日本でのプロデビュー戦とは思えないほど、トークもうまい。やはり、血筋なのだろうか。祖父の和男さんは、プロ野球阪神の元選手。自身も2015年、現役女子高校生プロとして、韓国ツアーへ挑戦し、話題を集めた。

 干支占いによれば、幡野と同じ1997年生まれの丑年は、「嗜好家でまじめ。忍耐力があり、何事も辛抱強く対応できる」そうだ。まさに、ゴルフにはうってつけ。ちなみに、この日、連日のホールインワンを達成しても、手にできるのは最大800万円である。首位から4打差の6位タイで迎える最終日を前に、「表彰式だけ出席にならなくて良かった」。話題性抜群のキャラクターは、プレーでもっと魅せなければならない。

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