伊藤園レディス　最終日

　LPGAツアー第34戦『伊藤園レディス』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の最終日が千葉県長生郡のグレートアイランド倶楽部（6,581Yards　Par72）で行われた。

　朝方から降っていた雨も昼頃には止み、多くのギャラリーが会場に足を運んだ。そんなギャラリーの期待に応えるかのように、試合は白熱した展開となった。
　前半から確実にスコアを伸ばした佐伯三貴が、追いすがる茂木宏美と北田瑠衣を振り切るかに思えた。しかし佐伯が最終18番ホールで痛恨の池ポチャ。何とかボギーで押さえたものの、勝負の行方は佐伯、北田、茂木の3人によるプレーオフに突入。プレーオフ1ホール目で佐伯がボギーで脱落。プレーオフ2ホール目、北田がパーでホールアウトしたのに対し、茂木がパーパットを外し勝負あり。北田瑠衣が2004年以来のツアー4勝目を挙げた。また、賞金女王を争う上田桃子は通算イーブンパーの15位、横峯さくらは4オーバーの30位となった。

北田瑠衣　優勝！
「正直、優勝できると思っていませんでした。今年は苦しいシーズンでしたけど、優勝ができて本当に嬉しいです」苦しい時期を乗り越えての優勝に満面の笑みと涙を見せた。「朝イチのティーショットに立った時、緊張というか気持いいなと思いました。プレーオフは初めての経験でしたので、どうしていいか分からない部分がありました」と振り返った。この優勝により賞金ランキングも33位に入り来季のシード権も獲得。「まだまだ勉強することがたくさんあるので、いろいろ教えてもらって一歩一歩上がっていければと思います」と復活した北田の今後の活躍に注目したい。

2位タイ　茂木宏美
「駄目は駄目。反省すべき点もありますが、良く頑張ったと思います。いい感じで今日回れたので、自信がつきました。（残り2試合）精一杯頑張りたいです」。

2位タイ　佐伯三貴
「最後、池に入れてしまいましたが、プレーオフに残れてラッキーな立場だったと思います。ここまできて負けるのは改めて悔しいですね。久しぶりに優勝争いをしてスコアを伸ばせたので、来週に繋がると思います」。