2018.5.3
Day 1 プラスワン~イ ミニョン~
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)第1日
2年目のジンクス、それとも燃え尽き症候群なのか。開幕戦を制したイ ミニョンが、このところ、いまひとつ元気がないように感じた。「なれない土地で、もっともっと苦労するのではないか。ただ、来日1年目から予想以上の好成績をあげることができた。それで拍子抜けしたわけではないだろう。でも、日本の生活をより楽しんでいることで、大切なゴルフの取り組み方がちょっと変わったかもしれない」。そんな話をある関係者から聞いた。
今オフ、念願だった、東京でひとり暮らしをスタート。「目の前は東京湾。レインボーブリッジなど、素晴らしい夜景をみながら、料理をすることがとても楽しい」という。オープンウイークでも、他の選手のように帰国することはない。「私は日本人です。まだ、半分ぐらいかな」。日本語の上達がとてもはやい。それどころか。「素敵な方が現れたら、日本の方と結婚して、永住するのもいいですね。まぁ、流れに身を任せます」と語った。単なる腰掛ではない。地に足をつけてLPGAツアーの一員として生きる決心を固めた。
そうはいっても、自身の成績がいまひとつなら、あれほど気に入っていた、自宅からのロケーションも曇りがちだ。そこで、先週、もう一度、自身を見つめなおした。結論は、「ゴルフ漬けになる」。ひんぱんに行っていた、SNSの更新なども一切、やめた。休養のための1週間は、練習場通い。練習と練習の合間には、施設内で日本のゴルフ雑誌へ目を通した。
決めたことは実行。これが流儀だ。そんな気持ちが、あるヒントをもたらす。「パターのグリップでちょっとした発見があった。グラビア写真を見ていたら、この握り方が、私に合うのでは…。きょう、試したらとてもしっくりきた」。ちなみに、その解説をしていたのは、昨年の賞金女王、鈴木愛の元コーチだったという。
一方、成績をあげるためには、ニンジンも必要だ。「もっと大きな家を買いたい。いろいろな家を見て、物件を探す。すごく楽しい。よしっ、頑張ろうと力がわいてくる」と力を込めた。3年前の2015年、試合中に急な腹痛を発症して、途中棄権。病院で診断を受けると、腎臓がんの診断だった。生死を分ける戦いにも打ち勝っている。「今回は、本気の勝負」。公式戦のタイトルがそうさせた。
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