2018.5.4
Day 2 プラスワン~上田桃子~
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)第2日
スーパースターに言葉はいらない。「しゃんとした、背中をみせてくれた。どんな時でも…」。上田桃子がイチローの素晴らしさを、ひとことで表現すると、こうなる。この日、マリナーズ・イチロー外野手がフロント入り。会長付特別補佐に就任することが発表された。25人枠からはずれ、今シーズンの出場はない。それでも、現役を引退したわけではないそうだ。
「もう、きびしかったのかなぁ。このまま、(ユニホーム姿を)みられないこともある。でも、私はまたあの姿を見せて、感じさせてくれると信じています」と語った。そして、冒頭の背中の話へ。しいては、スーパースターの持論を明かした。「アメリカのスポーツ界は、信頼を得ることが特に難しい。ほぼ、マリナーズとは、生涯契約というニュースもインターネットで読みました。認められることは、技術だけではありません。人間力というのか、両方が揃っていないと。松井秀喜さんも、そうだと思います。おふたりは、日本人であっても、アメリカをホームにした。私もその志があったけど、アメリカツアーを転戦しながら、残念だけど、ここがホームだと感じたことはない。才能だけではなく、どれほどの努力があったのか。そういうことに考えがいってしまう」。
第2日。序盤は好調だった。一気に首位へ。しかし、思わぬエピソードが隠されていた。「きのうの3番。ティーショットで右足の親指のツメを痛めた。きょうは、風がそれほどではなかったし、スコアを伸ばしたいと思っていたけど、スイングの際、右足をかばってしまう。だから、ショットが左へ。パッティングが良かったことが幸いです。耐える1日。トップとの差よりも、自分のことで精いっぱい。言い訳はしません」と、さわやかだった。
おそらく、ギャラリーの誰もが、右足の異変のことなどわからなかったに違いない。それこそ、しゃんとした背中をみせていた。たたずまいが美しい。さすがは、2017年『SHISEIDO Beauty of the Year』の受賞選手だ。「あの賞をいただき、日常生活からいろいろと気をつけています」。プロフェッショナルの姿をみた。
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