得意のコースで上昇急　上田桃子、7億円も目前

＜Photo：Ken Ishii/Getty Images＞

　LPGAツアー第12戦『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』が5月18日、愛知県豊田市・中京ゴルフ倶楽部 石野コース（6,441ヤード・パー72）で開幕する。17日はプロアマトーナメントが行われた。

　ディフェンディングチャンピオン、上田桃子の輝きが増してきた。目指すのは連覇。その上で、「大好きなコースというのは、勝手に調子がよくなってくるような、そんな感じです。よくなってきそうなにおいまで、してくる」とうれしそうに話した。16日、コースへ入り、インコースをラウンドして、その後はじっくりと調整を行っている。「きのうよりも、きょう。いい準備ができた気がします。ショットの調子が上がってきたことも好材料。今シーズン、これまではアプローチとパッティングでスコアをつくってきたから…」と確かな手応えを言葉にした。

　上昇ムードは、うれしい記録をもたらしてくれそうだ。今大会、3万1,367円を上積みすれば、生涯獲得賞金が7億円を突破する。史上13人目の偉業だ。「単純なことをいうと、長くプレーしているからでしょう」といいながら、「30歳を過ぎて上位で頑張っているのは、もっと勝ちたい。上を目指したい。モチベーションが衰えていない証明だと思います。体と心が元気だし、まだまだ稼ぎたい」。ボルテージが上がってきた。そうはいっても、好事魔多しのたとえもある。

　ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでは、首位発進したものの、プレー中、右足の親指を痛め、23位Tに終わった。前週も「右肩下がりで…」。だからこそ、昨年の大会が思い出されるのだろう。3位T→2位T→最終日に逆転。Vの香りは今年、どのあたりから漂ってくるのか。