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2018.5.27

ツアー初Vの岡山絵里、見聞力でパワーアップ

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 LPGAツアー第13戦『リゾートトラスト レディス』大会最終日が5月27日、兵庫県三木市・関西ゴルフ倶楽部(6,569ヤード/パー72)で行われ、プロ4年目の岡山絵里がツアー初優勝を飾った。勝負は通算13アンダーで並んだ、勝みなみとのプレーオフ。1ホール目で、岡山がパー。勝がボギーを叩いて決着した。通算11アンダーの3位タイは穴井詩、上田桃子、成田美寿々、鈴木愛。(天候:曇り 気温:24.1℃ 風速:3.6m/s)

 石の上にも3年。岡山絵里が、ついに念願のツアー初優勝を飾った。「プロになって4年目。LPGAツアーへ本格的に出場するようになって、3年目になる。追い込むという意味ではないけど、今年は絶対に優勝する……自分に言い聞かせ、シーズンへ臨みました。もし、今年、優勝できなければ、このままズルズルと行きそうな危機感があったからです」。ひとこと、ひとことをかみしめるように心情を語る。プレッシャーから、解放された安堵のため息をつきながら、初の優勝会見では、プレーオフのウイニングパットを振り返った。

 わずか50センチでも、「とても緊張した。外したらどうしよう、とまず頭に浮かんできましたね。でも、とりあえず、入れないと。アドレスした瞬間、雑念が消えました」という。過去の優勝争いとは、精神面の強さが違った。この日は、スタートホールからショットがさえ、残り165ヤードの第2打を7Iでピン上、2メートルにつけるバーディーチャンスで流れに乗る。「ピンの上だったから、カップインさせようなんて思わない。入ったらいいね。そんな気持ちでタッチだけを合わせた。入った瞬間は、喜びというより、逆に気が引き締まったことが、これまでとは違う気がしましたね」という。

 アグレッシブのスタイルはそのまま。以降、着実にスコアを伸ばす。淡々と。プレーオフでも、より落ち着き払ったムードだった。「何があっても、動じないような気持ちがしていた。今までの優勝争いは、とにかく必死。今日は、自分のプレーを客観的にみている、もう1人の自分がいたような……。優勝を目指して戦っていることは毎試合、変わりません。でも、1ホール毎に、どうやってパーをセーブし、チャンスが来たら、どうすればそれをモノにできるか。そんなことも考えていた。成績はもちろん、内容もすごく濃い」。プレーオフの相手は、勝みなみだった。「ジュニアの頃からよく知っています。ナショナルチームでも一緒でしたから。その時から、実績は勝さんが上でした。とはいえ、プレーオフでは急がない。何ホールでもやると覚悟を決めていた」と話す。

 一方、今シーズンの岡山は、どこが成長したのだろうか。より、広い視野をもった。さらに、行動力がアップ。「去年のシーズン半ばから、優勝するためには、やはりパッティングが課題。そう思って、鈴木愛さん、(イ)ミニョンさん。他にもたくさんいます。皆さんの練習を拝見し、わからないことがあったら質問に行きました。やさしいです。いろいろなアドバイスを受けて、練習を繰り返した。口ベタですけど、必死です」。聞く力がテクニックにつながった。慢心は禁物。今度は、後輩から質問を受ける立場へ転じる。

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