自己ベストを更新　ジョン ジェウンが首位

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　LPGAツアー第14戦『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』が6月7日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部(6,525ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日は、コンディションに恵まれ好スコアが続出。8アンダーでジョン ジェウンが首位に立った。1打差の7アンダー、2位タイは有村智恵、大山志保。(天候:曇り　気温:25.7℃　風速:2.7m/s)

　LPGAツアーの自己ベストを更新する、64をマーク。ジョン ジェウンは、8バーディー、ノーボギーの内容に満足はしなかった。「アイアンショットの感触がとてもいい。チャンスをたくさんつくることができた。ただ、前半であと4バーディーをとれるぐらいの内容」と喜びよりも、反省の言葉を口にする。そうはいっても、4メートルを決めた16番から、17番が5メートル、最終ホールは3メートル。3連続バーディーで第1日を締めくくった。

　「とてもいいスコアだったけど、100パーセント全開という感じではありません。まだ、80パーセントぐらいの感覚です」。今季の獲得賞金は21位と好調だ。昨年から、日本ツアーへ専念。「どちらにするか、悩みました。でも、試合環境などを考え、将来をまで視野に入れて、日本ツアーを選んだ。日本は全国、どこへ行っても街並みがきれい。それから、秩序がある」と説明している。

　ちなみに、最も感動したことは－の質問に、「新幹線でバックパックを忘れて下車した。大事なものがたくさん入っているし、どうしようと頭を抱え…。ところが、問い合わせると、私の忘れ物が届きました。あの時の感動を忘れない。素晴らしいです。日本の方は皆さん、ご親切」。そう話すと、ぺこりと頭を下げた。そんな仕草に人の良さをうかがうことができる。

　韓国では、レギュラーツアーの優勝経験はない。ということで、「目標は、やはり、勝つことです。ただ、きょうはまだ第1日。あすからはどうなるか想像がつかないけど、今シーズン、私のゴルフは安定している。あまり自分へプレッシャーをかけず、自然体で精いっぱい、プレーします」。ところで、取材をしていると、前日とは雰囲気が違うように感じたが、「きのうは、アイメイクを忘れたからでしょう」と苦笑する。なるほど、きょうは、コースでは、目力があった。