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2018.6.22

精神力の67 大山志保、変幻自在の妙

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)第2日

 大山志保は成田同様、赤のウェアで躍動した。全身でプレーする。それも闘志を込めて。真骨頂は8番。6メートルのバーディーパットを決めたシーンだ。「ストロークした後も、気持ちをボールへ込めているから、すごいポーズになった。入って-」。イナバウアーのようになっていた。各試合、ギャラリーが沸きに沸く。

 「きょうは、パッティングがすごく良かった。チャンスについたものは、ほとんど入ったと思います。それだけに、2メートルのバーディーチャンスだった7番がもったいない。ラインの読み方が、ちょっと違った」と振り返った。ヨネックスレディスゴルフトーナメントで復活Vを飾ってから、次の優勝をファンは心待ちにしている。とはいえ、「正直な話、優勝、優勝って感じではありません。とにかく、今できることを精いっぱい行っている。今年の7試合、気持ちだけで頑張っています」と話している。

 そのスタイルには、強い信念が宿っていた。「どこが悪いとか、言い始めたら、気持ちまで沈んでしまう。弱音は吐かない」と前置きし、「私は、出場した限り、どんなに痛みがあろうと、スイングさえできれば、棄権はしません」。過去、1度の棄権は、突然のアクシデントに襲われたからだ。「優勝争いをしていました。1打差の最終日、朝起きたら、寝違えでスイングができない。出場したら、ゴールをするのが私の流儀。悔しかったです」とため息をついた。

 さて、決勝ラウンドへ向け、好材料もある。「飛距離が少しずつ戻ってきた。約10ヤードは飛ぶようになっている。おかげで、毎週のようにスイングが変わっていますけど…」。型にとらわれない臨機応変のスタイルこそ、経験の成せるプロフェッショナルの証明だ。

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