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2018.6.24

千葉で2度目のV 成田美寿々はもってる女子

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額1億8,000万円 優勝賞金3,240万円)大会最終日が6月24日、千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズカントリークラブ(6,620ヤード/パー72)で行われ、通算17アンダーで成田美寿々が逃げ切りV。2位は通算14アンダーで鈴木愛が入った。(天候:曇り時々雨 気温:21.5℃ 風速:1.9m/s)

 同じ轍は踏まない。成田美寿々が新境地を開拓。ツアー通算10勝目は、マイルストーンとなった。「調子がいい時に勝てる。プロにとって、これは大事なことです。私は、攻めのゴルフが身上。逃げ切りも、逆転もできる。それも、同組でプレーした申ジエさん、ひとつ前の組の鈴木愛さんを振り切った。これが大きい」と満足そうに語っている。

 勝因は相手よりも、自身が20アンダーに伸ばす-強い意志を示したから。「第1日から、20アンダーが目標。そこへ、近づけるようなプレーをする。そうすれば、攻めることを休めない」。結果はパーだったものの、18番の果敢な2オン狙いがその証だった。クラブセッティングにもさえをみせる。3Uを抜いて、5Wを加えた。「今年の初優勝のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントは、3Uが活躍。でも、今回は短いパー4がある。3Wではグリーンを突き抜けてしまう。あまり得意ではないけど、一生懸命に練習して今回は5Wを入れました。ティーショットで使ったのは2、5、7番。飛距離は215ヤードです」と明かす。

 もちろん、他のシーンでも威力を発揮。好スタートを切った1番の第2打もそうだ。続く、50度の第3打を1メートルにつけ、楽々とバーディーを奪う。アドバンテージを握った。「今回のようにリードをして、ずっとトーナメントリーダーという経験が、あまりない。追いかけてくるライバルを気にして、自分でスコアを伸ばせないと格好が悪いです」とも話していた。とにかく、付け入るスキがない。

 ただし、さらなる高みを目指すには、喜んでいるばかりではダメだ。「今日はノーボギーですから、それはヨシ、としましょう。でも、バックナインの2つのパー5です。そこでバーディーがとれなかった」と反省の言葉も口にした。コース近くには、自身の原点ともいえる母校もある。「このコースの近くの練習場で、たくさんボールを打った。部員みんなで走って、そこまで行きましたよ」と懐かしそうな表情も浮かべた。そして、毎年、後輩のためにウェアを寄贈し、「女子は全員、私と同じです」とも。

 ツアー初勝利、そして節目の今回は地元、千葉で達成した。「千葉県は試合数が多い。そうはいっても、地元で優勝することは結構、難しい。そういうことを考えると、私は何となく、もってるのかなぁ」。オープンウィークは、9月27日に開幕する日本女子オープンへ備え2日間、練習ラウンドを行う予定だ。「今シーズン、あと3勝できるようにがんばりたい」。光の世代を代表するように、「私の年代(1992年)のみんな、キャラクター性も濃く、ゴルフがうまい。黄金世代に負けませんよ」とボルテージが上がった。

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