2018.7.7
ルーとアン 寒気を吹き飛ばす底力
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー第18戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が7月7日、北海道北斗市・アンビックス函館倶楽部上磯ゴルフコース(6,378ヤード/パー72)で行われた。通算8アンダーで首位に立ったのはアンソンジュ、テレサ・ルーの2人。3位は通算7アンダーの川岸史果、通算6アンダー、4位の比嘉真美子が続く。(天候:雨 気温:13.7℃ 風速:6.0m/s)
タフな1日。実力者の出番がやってきた。この日、首位に立った2人は、第1日から69→67。随所で、さすが-とギャラリーがため息をもらすほどのスーパープレーを披露している。ところが、テレサ・ルーは笑みを浮かべ、「まぐれだもん」。あっさりと片付けてしまう。もちろん、それはご謙遜というものだ。
「雨が続いて、グリーンがとてもやわらかくなっている。だから、いいショットをすれば、いいところにつく。晴れの日に比較すると、距離は長く感じます。でも、攻める気持ちを常にもって、立ち向かっていけばいい」と話した。とはいうものの、パッティングの調子が良かったことも確かだ。「今日は、7つのバーディーをとりました。でも、ピンにピタッとついたものは、ほとんどない。3メートル前後のバーディーパットばかりで、13番は7メートルぐらいあったと思う」。
そして、「コースは大好きです。ただ、天気が……。難しい。前半は風が強く、後半は雨が激しかったです。また、寒いからたくさん着込んでいた。だから、よけいに難しくなる」とも話す。とはいうものの、優勝のチャンスが巡ってきた。「最終日は、クラブの選択ミス、風のジャッジミスなどがないように、細心の注意を心がける」。
一方、アンソンジュも、それほど、謙遜しなくても-といいたくなるほど、控えめな発言ばかりだ。「まさか、ここまでスコアが伸ばせるとは思っていなかった。12番が終わったあたりから、左肩甲骨付近が痛くなって、もう泣きそうになるぐらい……。13番で痛み止めを服用しました。だけど、効いたのはホールアウトしてから」と説明。その痛みが走った13番から数えて、6ホールで3バーディーを奪ったのだから舌を巻く。「はやくホールアウトしたい。そういう気持ちでした。きっと、神様が助けてくれたのでしょう」と苦笑した。
5バーディーを奪って、ノーボギーのラウンドは圧巻だった。寒い、痛いといっても難しい状況では、技術と経験が活きる。このあたりが、ゴルフのもつ不思議な一面かもしれない。
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