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2018.7.22

怒でバーディー量産 アマのK・ギルマンV

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー20戦『センチュリー21レディスゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)大会最終日が7月22日、滋賀県大津市・瀬田ゴルフコース西コース(6,518ヤード/パー72)で行われ、米国のアマチュア、クリスティン・ギルマンが通算17アンダーで優勝を飾った。4打差の通算13アンダー、2位タイは木村彩子、小祝さくら。(天候:晴れ 気温:34.4℃ 風速:3.1m/s)

 猛暑が猛女を運んできた。クリスティン・ギルマンが、LPGAツアー初出場で優勝した、史上2人目のアマチュアに。「信じられない。これは、とてつもない快挙です。言葉では表現できません」が第一声だった。

 最善を願って、最悪に備える。勝利を手繰り寄せたのは、攻めの姿勢。「最初から、バーディーをたくさん獲ることだけを考えた。スコアも、途中からは考えないように」と話した。1番から、その言葉通り、楽々とバーディーを奪う。しかし、2番でピンチを迎える。第1打でグリーンを外し、絶妙のアプローチを披露。1.5メートルにつけ、パーセーブに成功した。「ここがターニングポイントだと思います。自分のショートゲームを信じることができたから。残りの16ホールは、とにかくピンを攻めていく。気持ちを新たにした」。

 抜群の精度を誇るショットは、第2日までノーボギーを続けた。ところが、8番でよもやの3パット。初のボギーを叩く。「自分にハラが立った。すごく頭にきて…」と苦笑しながら、「私は、頭に血がのぼると、とてもいい傾向なのです。その後、バーディーを獲る確率が高くなる」。体内に充満した怒りを、プラスに変化させる。9、10番の連続バーディーでそれを証明した。

 同組で、プレーした同い年の小祝さくらに、ギルマンはどう映ったのだろうか。「ボールが曲がらない。素晴らしいショートゲームをもっている。とにかく、私が勝つためには、ベストプレーが必要だと感じた。残念ですけど」。今回ばかりは完敗を認めざるを得なかった。

 一方、12歳までは、競泳でスペシャリストを目指した過去も見逃せない。「バタフライが得意です。他の子と比較すると、パワーで優っていたからでしょう。今、振り返ってみると、その経験が確実にゴルフへ活きている。競泳にちょっと飽きがきていてから、思い切ってゴルフへスイッチしたことも、本当に良かった。もっとも、ずっと泳ぎは趣味で続けています」とも明かした。それほど、大柄ではないものの、柔らかい肩甲骨の動きなどは、明らかに水泳の賜物だろう。

 ほぼ勝利を手中にしていたが18番でも、バーディーで締めくくる。今大会の優勝で、LPGAツアー会員への道が開けるなど、明るい未来が広がった。「来年の5月、(アラバマ大)卒業します。それまでの間、アメリカでQスクールを受験し、将来を決めたい。もちろん、日本ツアーのメンバーになることもあると思います。ただ、大きな決断をする前に、家族にいろいろと相談をしたい」。アマチュアながら黄金の輝きを放つ、ギルマンにとって、日本はジパングとなった。「あす、朝11時のフライトで帰国する。富士山をみて、東京をゆっくり観光したかったです」。後ろ髪をひかれる胸中を吐露した。

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