樋口久子ＩＤＣ大塚家具レディス　第1日目

　LPGAツアー第33戦『樋口久子IDC大塚家具レディス』（賞金総額7,000万円　優勝賞金1,260万円）の第1日目が埼玉県飯能市の武蔵丘ゴルフコース（6,561Yarsd　Par72）で開催された。

　天候：くもり、気温：14.4℃、風速：2m。冬の到来を思わせるほどの、肌寒い天気となった初日。各選手のスコアが伸び悩む中、この日スコアを伸ばしたのは、佐々木慶子と三塚優子の2人。共に69のラウンドで3アンダーとし、トップに立った。

　1打差の2位タイにはホールインワンをマークした新崎弥生ら6人が続くなど、トップから2打差に19人がひしめく大混戦となった。また、年間獲得賞金ランキング3位の古閑美保、同4位の横峯さくらは通算1アンダーの9位タイの好位置につけた。

　なお、同ランク1位の李知姫、2位の福嶋晃子は出場していないため、他のランキング上位選手にとっては、その差を少しでも縮めるチャンス。そしてシード権争いも徐々にその熱を帯びてきており、明日以降も各選手のプレーに目が離せない。

　9番でチップインを決めるなど、前半で3つのバーディーを奪った佐々木。しかしその直後の10番で痛恨のOB。このホールをトリプルボギーとしたものの、その後は再び3つのバーディーを奪って、首位に立った。「いつもはこんなに打ってしまうとキレてしまうんですが、前半で3つ余裕があったので、キャディーさんとうまく気持ちを切り替えられました」と先々週の試合でシード権をほぼ手中に収めた余裕からか、いつも以上に気持ちをコントロール出来たようだ。「でも安心してもしもの事がないように、もうチョット稼ぎたいですね。それに今の自分のショットを試したい」。秋に入り調子を上げてきた佐々木が、2日目以降も突っ走る。

　同じく首位に立った三塚。実は昨日、ドライバーにヒビが入るアクシデントに見舞われ、新しいクラブで迎えた初日だった。「（昨日）クラブを替えて、思い切って振れない分、モヤモヤな感じはありましたけど、パットが入ってくれたのでイライラはしなかったです」と本人にとって満足のいく内容ではなかったものの、納得のラウンド。先々週の富士通レディースでは、独走状態からスコアを伸ばせず悔しい敗戦を喫しているだけに、優勝への執念は人一倍強い。「私は守るのが合わないんだと思います。ガンガン行くのが自分のゴルフだと思いますしね」。明日は一転して強気のプレーを目指す。

　尚、中島真弓が途中棄権した。

　明日のスタートは7:30～OUT/IN（予定）。